2026年3月23日、中国メディア・澎湃新聞は、国民1人当たり年間416杯のコーヒーを消費する「コーヒー中毒」社会の韓国に、中国の新興茶飲料ブランドが続々と進出している現状と課題を報じた。

記事は、職場や大学での飲み会文化が根づく韓国では、アルコールと塩分の多い食事の翌朝にコーヒーでむくみを取ることが日課となっていると紹介。

コーヒーは単なる嗜好(しこう)品ではなく、「今度一緒にコーヒーでも」が若者の社交の定型句になるほど、社会生活に深く組み込まれていると伝えた。

一方で、韓国のチェーンコーヒー店が味よりもSNS映えやコンセプトで競い、製品が同質化する中、中国の茶飲料チェーン・喜茶(HEYTEA)が韓国にはなかったフルーツティーという新たな選択肢を持ち込んだと紹介。BLACKPINKのリサやIVEのチャン・ウォニョンといったK-POPスターがSNSで取り上げたことも強力な追い風となったとしたほか、同じく中国ブランドの蜜雪冰城(MIXUE)もチェーンコーヒー店と同価格帯でフルーツティーを提供し、韓国人客の比率が上昇していると報じた。

さらに、ソウルに3月に正式進出した覇王茶姫について、24年第4四半期(10~12月)以降4四半期連続で既存店売上高が減少するなど中国市場で苦戦していることにも言及。こうした閉塞感が海外進出を加速させたと分析し、中でも韓国の茶市場は24年に前年比8.78%増の1兆6000億ウォン(約1700億円)規模に達し、なおも潜在性を秘めているとして海外進出のターゲットになっていると解説した。

記事は一方で、台湾の茶飲料チェーン最大手・貢茶(ゴンチャ)の24年の韓国での売り上げが1197億ウォン(約127億円)と2年前から約7%減少したことに言及。「茶飲料はコーヒーの代替にはなり得ない」という韓国消費者の固定観念を打ち破れなければ、中国ブランド同士が限られた市場で消耗戦に陥り、国内の過当競争が海外に場を移しただけに終わりかねないと論じた。(編集・翻訳/川尻)

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