中国気象局はこのほど、「世界気象の日」記念イベントの一般公開デー開始式で風雲4号C衛星による初の観測画像を公開した。これは中国が太陽から地球に至るまでのリアルタイム監視能力を独自かつ制御可能な形で確立したことを示している。
風雲4号C衛星は2025年12月27日、中国の西昌衛星発射センターから打ち上げに成功した。現在、単一衛星としては世界で最も総合観測能力の高い静止気象衛星だ。
同衛星に搭載された六つの観測機器はいずれも国際先進水準に達している。公開された初期画像では、静止軌道放射イメージャーが鮮明で豊富なディテールを持つ画像を取得し、華北地域の雲画像アニメーションでは内モンゴル自治区西部から東へ進む短波トラフに伴う雲域が北京に影響を及ぼす様子が描き出され、高層の巻雲系も明確に識別され、気象システムの推移が克明に捉えられている。
干渉型大気垂直探査装置は高精細なスペクトルを取得し、大気の鉛直構造を捉えることに成功。従来の衛星と比べて温度層の情報が増加し、地球システムの数値予報により多くの観測データを提供できる。雷イメージャーは強対流天候における雷の発生状況を正確に描写し、地域別のアニメーションでは南支槽雲域の影響を受けたバングラデシュやミャンマーで対流雲が活発化し、雷活動が発生している様子を示し、激しい気象の監視と早期警戒への応用可能性を実証した。
また、多波長電離層紫外分光イメージャーは地球東半球の大気光現象を連続観測し、電離層構造の変化が通信・ナビゲーション・測位信号に与える影響を詳細に描き出した。さらに、太陽極端紫外イメージャーと太陽X-EUVフラックス計の連携により、太陽フレアの爆発画像とフラックス変化の捕捉にも成功し、太陽活動の観測能力が一段と強化された。
C衛星が本格的な業務運用に入れば、中小規模の気象現象の監視・早期警報能力や宇宙天気の発生源監視能力が大幅に向上し、防災・減災における「第一の防衛線」としての役割が一層強化される見通しだ。風雲気象衛星は、国民向け早期警戒の中国発ソリューション「媽祖(MAZU)」の重要なデータエンジンとして、引き続き全世界の観測・予報・サービスを支えていく。











