中国メディアの環球時報によると、米CNBCはこのほど、中国で「エモ経済」が台頭する理由について分析する記事を掲載した。

記事はまず、四川省の28歳の女性、ジョウさんが「自分へのご褒美」として、フィンランド発祥の人気キャラクター「ムーミン」関連グッズを長年にわたって買い集めてきたことを紹介した。

その上で、「これはジョウさんだけではない」とし、アナリストの分析や公式のデータによると、中国の消費者は実用的な価値よりも感情的な共鳴を重視する商品や体験にますますお金を使うようになり、中国のビジネスリーダーや政策立案者によって真剣に受け止められていると伝えた。

記事によると、デジタルコンサルティング会社ChoZanの創設者であるアシュリー・デュダレノク氏は「人々は単にモノを買っているのではない。感情やつながり、帰属感を買っているのだ」と語る。iiMediaリサーチセンターは、中国のエモ経済が2029年までに4兆5000億元(約103兆5000億円)を超える規模に達すると予測している。これは24年のほぼ2倍の規模だ。

記事によると、アナリストの間では、この増加の要因をめぐって意見が分かれている。最も一般的な説明は、感情に突き動かされた消費を一種のストレス反応と捉えるものだ。また、中国製品の品質向上などマクロ経済的要因により、平均的な中国の消費者の必需品や高額商品の買い替えサイクルが長くなり、他の支出に充てる資金が増えたためとの分析もある。

記事は「こうした傾向は、消費需要の喚起を目指す政策立案者によって注目されている」と指摘。その例として、重慶市政府が26年の活動報告の中で初めてエモ経済の役割を強調したことを挙げた。

また、中国の企業も自社の価値提案を見直し始めており、多くの企業が感情に左右される消費というこのトレンドにどう対応できるかを模索していると伝えた。

記事は最後にジョウさんの話として「こうした幼稚に思えるものを買うことで、子ども時代に戻ったような安心感を得られるんです。

これは安全で懐かしい気持ちで大人に戻る方法なんです」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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