中国メディアの環球時報によると、シンガポールメディアのザ・ストレーツ・タイムズはこのほど、「武侠ゲームから人工知能(AI)を活用したマイクロドラマまで、中国はソフトパワー戦略を磨き上げる」とする記事を掲載した。
記事はまず、2025年11月にリリースされた中国発の武侠ゲーム「風燕伝:Where Winds Meet」を取り上げ、「プレーヤーは決められた台本通りの会話に縛られることなく、AIを活用したノンプレーヤーキャラクターとの自由な会話を楽しむことができる。
記事によると、「風燕伝」は海外でのリリースから1カ月以内で1500万人を超える世界中のプレーヤーを集め、60余りの国と地域でダウンロードランキングのトップに立った。
記事は、中国について「世界的な影響力を拡大するため、新世代のデジタル文化コンテンツ、特にAIやプラットフォーム技術の進歩と結び付いたオンライン文学、ウェブドラマ、ビデオゲームを指す『新三様』の輸出にますます期待を寄せている」と指摘。電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、太陽光発電製品が、衣料品、家電製品、家具という従来の品目に取って代わり中国の輸出の新たな柱となったのと同様に、文化輸出におけるこの『新三様』が、餃子、太極拳、中国語といったなじみ深い象徴に取って代わろうとしていると伝えた。
そして、「アナリストによると、中国のデジタル文化輸出が、同国のソフトパワーの増大と時を同じくして注目されているのは決して偶然ではない」とし、ビデオゲームの「黒神話:悟空」、アニメ映画の「ナタ 魔童の大暴れ」、人気キャラクターの「ラブブ」などの国際的な大成功は、グローバルな美意識と商業的魅力を理解しているクリエーティブなエコシステムが生み出した製品で、商業的な動機に基づき、テクノロジーを活用した文化製品を用いることで、中国はより政治的な意図を抑えつつ、海外の若い世代にとってより魅力的な方法で影響力を及ぼすことができると伝えた。
記事によると、ビデオゲームは中国の文化輸出において最も有望で影響力のあるものとして台頭してきた。世界最大のゲーム市場である中国は、ビデオゲーム開発において世界的な大国へと成長を遂げており、中国の神話や美意識を取り入れつつ、海外の人々にもアピールするタイトルを制作するスタジオが数多く存在する。
オンライン文学も同様に世界的な影響力を拡大している。中国のファンタジー作品は、特にアジアを中心に海外で多くの読者を獲得している。業界のデータによると、読者の約80%、世界市場シェアの半分以上をアジアが占めている。
中国が急速に普及させたモバイル端末向けに最適化されたマイクロドラマも、世界中で爆発的な人気を博している。企業は、AIを翻訳だけでなくドラマの制作や展開にも活用しており、一部のプラットフォームでは複数の筋書きや代替エンディングを実験的に導入している。











