近年、日本の回転ずしチェーンのスシローが中国市場で急速に存在感を高めている。SNSやショート動画の拡散を背景に、「話題の店」から「日常的な人気店」へと変化しつつある。北京、上海、広州などの大都市では店舗前に長い行列ができる光景がすでに日常となり、「街のフォトスポット」とまで言われている。
人気の高まりとともに、新たな問題も浮上している。ピーク時には待ち時間が長くなるため、いわゆる「ダフ屋」が登場し、順番待ちの権利を転売するケースも見られるようになった。これに対し、スシローは一部店舗で携帯電話番号による認証システムを導入。番号を入力して順番待ちを登録する仕組みにより、不正な転売行為の抑制を図り、秩序ある利用環境の維持に努めている。
また、食べ方の違いも注目を集めている。日本では、すしを1皿ずつ取りながら食べ進めるスタイルが一般的で、食事のリズムやペースが重視される。一方、中国では食べたいすしを最初にまとめて取り、テーブルいっぱいに並べてから一緒に楽しむスタイルが多く見られる。これは料理を共有しながら食事を楽しむ中国の伝統的な食文化に近いものといえる。
さらに、中国の若者の間では創意工夫も広がっている。SNSの微博(ウェイボー)では、すしを積み重ねてバースデーケーキのように見立てるアレンジが話題に。すしを重ね、ろうそくや装飾を加えることで「すしケーキ」を演出するこのスタイルは、誕生日やパーティーの新しい楽しみ方として人気を集めている。
こうした動きについては、異文化の受容と再創造の一例と見る向きもある。日本発祥のすし文化が中国に広がる中で、単に受け入れられるだけでなく、現地の文化や価値観に合わせて新たな形に発展している。スシローの人気は、飲食ブランドの成功にとどまらず、現代における日中の食文化の相互作用と融合を象徴する現象ともいえそうだ。(取材/レコードチャイナ編集部)
— 中国動画 (@RC00547555) March 27, 2026











