どこで食べても誰が作っても、まあ外すことは無い万能メニューと言えば「生姜焼き」だ。世の中に料理の種類は数あれど、生姜焼きほど「絶対に外さないメニュー」はないのかもしれない。


それはさておき、あなたは「とんでもない生姜焼き」と聞いてどんな料理を想像するだろうか? ウワサを聞きつけ確かめに行ってみたところ、確かにとんでもない生姜焼きだったのでご報告したい。

・とんでもない?
味付けはともかくとして、肉には様々なタイプがある生姜焼き。スライスもあれば、細切れや厚切り肉でもOK。部位もロースやバラ肉などなど、どんな肉でも受け止めてしまうのが生姜焼きのすごいところだ。

つまり、それなりの歳を重ねている人ならば「多種多様な生姜焼き」をご存じのハズ。いくらメニュー名が「とんでもない生姜焼き」でも、実際にとんでもないと感じるかは別の話なのである。
だがしかし……。

実際に目の当たりにした「とんでもない生姜焼き」は「確かにとんでもなかった」と申し上げるしかない。少なくとも私は過去の46年間で1度も見たことがない生姜焼きであった。

・冨田書店
さて、その「とんでもない生姜焼き」は東京・水道橋にある『冨田書店』のランチメニューである。同店はかつて本屋だったお店をリノベーションした古民家レストランで、ところどころに書店時代の名残りがあった。

ちなみに『冨田書店』は「アルプスの少女ハイジのパン」「ルパンの食べてるあのスパゲティ」「サンジが作るジャガイモのパイユ」などなど、漫画や書籍に登場するメニューが食べられるお店として知られている。


この日のランチタイムは「とんでもない生姜焼き」のみの提供であったが、ディナータイムはいつか食べてみたい幻のメニューがズラリ。興味がある方は、そちらもチェックしていただきたい。

・ご対面
話を戻して「とんでもない生姜焼き」である。富田書店の「とんでもない生姜焼き」は1人前1800円。今回はオプションで「クアトロチーズソース(200円)」も追加した。

で、落ち着いた店内で待つこと10分ちょい。
目の前に現れたのは……

とんでもない生姜焼き!

そう「とんでもない生姜焼き」とは、肉の塊を丸1日かけて火入れし、箸でホロホロと崩れるほどやわらかく仕上げた肉で作られた生姜焼きのこと。確かに肉の塊で作る生姜焼きはかつて見たこと無い。

で、お味の方はというと一般的な生姜焼きよりもやや甘めの味付けがレストランっぽさを感じさせる。そのタレは柔らかい肉とよく合い、当然のようにご飯との相性も抜群だ。

これは生姜焼きではなく角煮では? ……と思わなくもないが、バシッと生姜が効いていることを思えばやはり生姜焼きなのだろう。斬新さも込みで「とんでもない生姜焼き」は確かにとんでもない生姜焼きであった。


なお、クアトロチーズソースをかけると一気に洋食っぽい味に変化するので、チーズ好きな方にはオススメだ。また「温玉」や「キムチ」など、細かな気遣いも見逃せない。

というわけで、世にも珍しい「とんでもない生姜焼き」についてお届けした。先述のようにディナーも面白そうなお店なので、興味がある方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

・今回訪問した店舗の情報
店名 冨田書店
住所 東京都千代田区神田三崎町2-21-9
時間 ランチ11:30~14:00(月と金はランチ休み)/ ディナー17:00~23:00
定休日 不定休

執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.

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