その昔、回転寿司の行くのはワクワクしたものだ。少なくとも私(佐藤)はそうだった。
だが、近頃は受付も会計も全部機械任せで、お店に入るワクワクが少なくなった気がする。

そんな私が、人生で初めて北海道発の寿司チェーン「トリトン」に行ってみたら、ちょっと感動してしまった! お店に活気があるしネタもイイ! そうだよ、回転寿司ってこうだったんだよ!

・高評価のトリトン
トリトンは北海道・北見市に本社を置く「北一食品株式会社」が運営している。都内にはスカイツリータウン・ソラマチ店、池袋東武店。そして2024年2月にアトレ品川店がオープンしている。

たしか池袋東武のお店は2016年2月にオープンしたような……。それから8年を経て品川のお店をオープンするとは。
都内の出店計画は割とゆっくりと進行しているのかも。

北海道出身のあひるねこは、池袋のお店を「限りなく北海道のお店に近い」と評価し、札幌在住経験のあるP.K.サンジュンは北海道のお店について、「一年中いつ行ってもここなら間違いない!」と断言している。

彼らの意見を正しいとするなら、ここのお店も間違いないはず。いずれにしても私にとっては初トリトンだ。

・いきなり挨拶!?
昼時だったので入店まで、20分程度待った。そして自分の番を呼ばれて、案内されたカウンター席につくと、驚くべき接客を受けたのだ。
席に着くなり……。

「いらっしゃいませ、本日はご来店ありがとうございます。にぎりを担当させて頂く〇〇です」

え? 板さんに挨拶された! 回転寿司なのに、まるで高級寿司店みたい! いまだかつて、回転寿司に入ってスタッフに挨拶されたことは1度もない。その一言だけで、私の中の好感度は爆上がり! 特別な感じがしてうれしい!

そして板さんは貼り出された本日のおすすめを説明してくれた。

おすすめ商品も魅力的だったが、まずはメニューをじっくり拝見させて頂こう。この日推していたのは、青森県深浦町の国産生サーモン
国産サーモンとは珍しい。

さらにおすすめを見ていくと……。

「えんがわ好きのえんがわ好きによるえんがわ好きのための「倍えんがわ」」
「まぐろ好きのまぐろ好きによるまぐろ好きのための「倍まぐろ」」
「いくら好きのいくら好きによるいくら好きのための「倍いくら」」

リンカーンもびっくりのインパクトメニューが3種も用意されていた。ヨソではあまり目にしないような印象的な名前のメニューも少なくないな。

・意外なメニュー
さて、まずは1貫目にお店激推しの「生サーモン」(2貫:税込495円)を頂いた。

ここは回転レーンがない(一部直線レーンあり)ので、1皿ずつ板さんが持ってきてくれる
だから店名は「回転寿し」ではなく、「海鮮寿し」だ。サーモンは身が柔らかく、脂が乗っていてほのかな甘さがある。海外産のものよりも肉質が細やかで、酢飯との相性も良い。

続いては、トリトンの名物という「ニクソンロール」(2貫:税込495円)。古くからの定番らしいのだが、「復活」とあったので、最近リバイバルしたのかも。

“ニク” ソンというからてっきり肉を使った寿司かと思ったら、そうではなかった。
巻き寿司に鰻を巻き付けたもので、中にはきゅうりとクリームチーズが入っている。

これがめっちゃ美味い! 鰻とクリームチーズが合うなんて驚き!! タレとチーズの相性も良く、見た目のインパクトに反してサッパリとしている。これは復活して正解なんじゃないかな。オリジナリティも高くてイイ!

そして、「えんがわ好きのえんがわ好きによるえんがわ好きのための「倍えんがわ」」(2貫:税込693円)。えんがわ好きとしては、このメニューを見過ごすわけにはいかない。

このメニューを考案した人は、多分えんがわ好きだろう。
そうじゃなきゃ、「えんがわ好きによるえんがわ好きのための」にならないからな、うん。

これ1皿で2皿分くらいのえんがわを堪能できた。こういう、ちょっとエッジの利いたネタがあるのも楽しいね。偏った需要にもちゃんと応えてくれる姿勢、アリだと思います

・ワクワクがある
……と、突然カランカランカラン! と店内に鐘の音が響いた! 特別メニューとして「ハマチトロ」(1貫:税込330円)が登場だ。欲しい人は手を挙げて注文。私も思わず「ハイ!」と手を挙げてしまった。

突然何か始まる感じって楽しいよね! 機械を相手にもくもくと食べるよりも、私は好きだな。

これが挙手制でゲットしたハマチトロ。鐘を鳴らしておすすめするだけあって、見るからに肉質が良さそう。口に入れると、トロと名付けられたことにうなづける美味しさだ。

最後に女性スタッフのおすすめという「ジョセフィーヌロール」(2貫:495円)を頼んだ。これは、ニクソンロールの炙りサーモン版といったところだろうか。

中には同じくクリームチーズが入っており、てっぺんにアボカドサラダをあしらっている。少々塩気が足りなかったので、岩塩でも添えて頂けると、なおよかったかも

このあと2~3皿頼んで会計したところ、少々調子に乗って頼み過ぎてしまったらしく、会計は全部で4532円となった。都市型の価格ということで、北海道のお店よりも割高ではあったが、その分、満足度も高かった

回転寿司チェーンはどこも横並びで同じと感じる人は、ぜひ1度トリトンに行って頂きたい。支持される理由がわかるはずだ。

・今回訪問した店舗の情報
店名 海鮮寿しトリトン アトレ品川店
住所 東京都港区港南2丁目18-1 アトレ品川 4F
時間 11:00~23:00 日・祝11:00~22:00

参考リンク:回転寿しトリトン
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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