映画監督・脚本家のジョーダン・ピールが『ブレイド』などのアメコミシリーズではなく、オリジナル作品を好む理由について、ローリングストーン誌に語った。「アメコミやグラフィックノベルは好きだ。
カリフォルニア州サンディエゴで開催された「コミコン・インターナショナル」でのマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長による怒涛の新作発表のなかでも、ナタリー・ポートマンがタイカ・ワイティティ監督の『ソー:ラブ・アンド・サンダー』で女性版ソーを演じるニュースは除き、もっとも衝撃的だったのは、長年沈黙を守り続けてきたヴァンパイヤハンターシリーズ『ブレイド』のリメイクが決まり、かつてウェズリー・スナイプスが演じた主役の座が2度にわたってアカデミー賞に輝いたマハーシャラ・アリにわたったことかもしれない。『ブレイド』プロジェクトはまだ初期段階にあり、公開予定日も監督も決まっていない。こうした情報の欠如はSNSユーザーに好き勝手する自由を与え、Twitterではジョーダン・ピールが監督になればいい、という意見が多くの賛同を得た。
いまも健在の映画製作者のなかでも、興行収入を上げられるオリジナル作品のアイデアを持つ数少ない存在のピールが『ゲット・アウト』(2017年公開)と『アス』(2019年9月6日公開予定)で示してくれた道を放棄するのを『ブレイド』ファンが期待する気持ちも理解できなくはない。そして偶然にも、2018年12月にローリングストーン誌の特集のために腰を据えてピールにインタビューを行った際、ピールはすでに大きなシリーズもののプロジェクトを2つ以上持ちかけられていた。そして「ものすごく惹かれながらも」断っていたのだ。
「既存の多くの実写化映画がそうであるように、映画でも本でもなんでもいいけど、幼い頃に観たり読んだりして、頭のなかで思い描いていた世界が目の前で現実になるのは、子どもにとって夢なんだ」とピールは語る。「それは映画製作者の夢だ。でも、自分に与えられた時間は限られている気もするし、語りたいストーリーだってたくさんある。だから、あまりしっくりこないんだ」ピールは一呼吸置くと、強調するように言った。「(映画の実写化は)正しいことのように思えない。」その言葉はさておき、後になってピールは「アメコミやグラフィックノベルは好きだ。だからといって根っからのファンを自称するのは違う気がする」と話してくれた。
だが、映画監督としてではないにせよ、ピールがリメイクに参加した前例はいくつかある。ピール率いるMonkeypaw Productionsのチームは近年『トワイライト・ゾーン』のリメイクを手がけただけでなく、1992年の名作ホラー『キャンディマン』の”スピリットを引き継ぐ続編”にだって取り組んでいる。ピールは同作の脚本をヴィン・ローゼンフェルドと共同で執筆し、映画監督ニア・ダコスタのもとで8月から撮影を開始する。「『キャンディマン』はお気に入りの映画のひとつなんだ」とピールは言った。「映画監督として、既存映画のリメイクをするなら『キャンディマン』みたいな作品がいいな、と思ってた。ストーリーの語り方には手を加えるけど、監督としての冒険的な試みはオリジナル作品にとっておこう、みたいな感じさ。ほかにどう説明していいかわからないな」
『アス』、『ゲット・アウト』、ピールの人生とキャリアについてもっと詳しく知りたい方は、ローリングストーン誌のピールの特集インタビューの完全版をチェック。
だからといって根っからのファンを自称するのは違う気がする」
カリフォルニア州サンディエゴで開催された「コミコン・インターナショナル」でのマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長による怒涛の新作発表のなかでも、ナタリー・ポートマンがタイカ・ワイティティ監督の『ソー:ラブ・アンド・サンダー』で女性版ソーを演じるニュースは除き、もっとも衝撃的だったのは、長年沈黙を守り続けてきたヴァンパイヤハンターシリーズ『ブレイド』のリメイクが決まり、かつてウェズリー・スナイプスが演じた主役の座が2度にわたってアカデミー賞に輝いたマハーシャラ・アリにわたったことかもしれない。『ブレイド』プロジェクトはまだ初期段階にあり、公開予定日も監督も決まっていない。こうした情報の欠如はSNSユーザーに好き勝手する自由を与え、Twitterではジョーダン・ピールが監督になればいい、という意見が多くの賛同を得た。
いまも健在の映画製作者のなかでも、興行収入を上げられるオリジナル作品のアイデアを持つ数少ない存在のピールが『ゲット・アウト』(2017年公開)と『アス』(2019年9月6日公開予定)で示してくれた道を放棄するのを『ブレイド』ファンが期待する気持ちも理解できなくはない。そして偶然にも、2018年12月にローリングストーン誌の特集のために腰を据えてピールにインタビューを行った際、ピールはすでに大きなシリーズもののプロジェクトを2つ以上持ちかけられていた。そして「ものすごく惹かれながらも」断っていたのだ。
「既存の多くの実写化映画がそうであるように、映画でも本でもなんでもいいけど、幼い頃に観たり読んだりして、頭のなかで思い描いていた世界が目の前で現実になるのは、子どもにとって夢なんだ」とピールは語る。「それは映画製作者の夢だ。でも、自分に与えられた時間は限られている気もするし、語りたいストーリーだってたくさんある。だから、あまりしっくりこないんだ」ピールは一呼吸置くと、強調するように言った。「(映画の実写化は)正しいことのように思えない。」その言葉はさておき、後になってピールは「アメコミやグラフィックノベルは好きだ。だからといって根っからのファンを自称するのは違う気がする」と話してくれた。
だが、映画監督としてではないにせよ、ピールがリメイクに参加した前例はいくつかある。ピール率いるMonkeypaw Productionsのチームは近年『トワイライト・ゾーン』のリメイクを手がけただけでなく、1992年の名作ホラー『キャンディマン』の”スピリットを引き継ぐ続編”にだって取り組んでいる。ピールは同作の脚本をヴィン・ローゼンフェルドと共同で執筆し、映画監督ニア・ダコスタのもとで8月から撮影を開始する。「『キャンディマン』はお気に入りの映画のひとつなんだ」とピールは言った。「映画監督として、既存映画のリメイクをするなら『キャンディマン』みたいな作品がいいな、と思ってた。ストーリーの語り方には手を加えるけど、監督としての冒険的な試みはオリジナル作品にとっておこう、みたいな感じさ。ほかにどう説明していいかわからないな」
『アス』、『ゲット・アウト』、ピールの人生とキャリアについてもっと詳しく知りたい方は、ローリングストーン誌のピールの特集インタビューの完全版をチェック。
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