ビートルズが存在しない別世界を描いたダニー・ボイル監督の最新作『イエスタデイ(原題)』の劇場公開を記念して、ローリングストーン誌が最高のFAB4グッズを徹底調査。
CD、靴下のボックスセット、レゴ、挙げ句の果てにはジュークボックスまで(金に糸目はつけない、という方はぜひ!)。ビートルズマニア度はさておき、ローリングストーン誌がすべての世代のビートルズファンのためのグッズをセレクトした。同僚にイエローサブマリンのレゴを自慢するもよし、ターンテーブル用滑り止めマットでレコードプレーヤーをカッコよく見せるもよし、完璧に稼働するサージェント・ペパーズのジュークボックスで大切な人をイラっとさせるもよし。どんな熱狂的なビートルズマニアにも気に入ってもらえる、楽しくて斬新なアイテムが見つかるはずだ。
1. ザ・ビートルズBOX

Courtesy of Amazon
ボックスセットのないビートルズのグッズリストなんてあり得ない。何らかの理由でビートルズの全作品を持っていない、あるいはCDやレコードコレクションを新しいものにアップデートしたい、と思っている人に自信を持ってザ・ビートルズBOXをおすすめしたい。「オリジナル・スタジオ・レコーディング」とも呼ばれるビートルズBOXは、全スタジオレコーディングのオリジナル音源に加え、アルバム未収録曲のマスターコレクション2枚とボーナスDVD1枚がセットになっている。ビートルズファンやコレクターにうってつけのプレゼントだ。
CDやDVDに加え、このセットには完全未発表の写真やアルバムに関するメモも含まれているため、ビートルズのメンバーが考えていたことをより深く理解するヒントになる。特別なボックスセットのアルバムはすべてロンドンのアビーロード・スタジオで収録されたものだから、録音クオリティもトップレベルだ。
The Beatles: The Original Studio Recordings
2. サージェント・ペパーズのレコードキャリアケース

Courtesy of Amazon
Crosleyのビートルズ版レコードキャリアケースは、ビートルズのレコードのボックスセットを買った人にも、すでに全部のレコードを持っている人にもぴったりのアイテムだ。最大30枚のレコードが収納可能で、丈夫な金属と耐久性に優れたビニール素材のケースが移動中も大事なレコードを守ってくれる。
レコードを持ち運ぶ予定がなくても、このキャリーケースにお気に入りのレコードコレクションを収納し、レコードプレーヤーの隣に置いておくだけでインテリアとしても最高だ。ビートルズ以外のアーティストのレコードは入れてはいけない、なんて細かいことは言わない。ケースに収納するレコードの半分以上がFAB4のレコードであればOKだ。
3. 書籍『The Beatles Lyrics: The Stories Behind the Music』

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100以上ものビートルズの名曲にまつわるメモ、歌詞、背景をまとめた歌詞集『The Beatles Lyrics: The Stories Behind the Music』(Little, Brown and Company/2015年刊行)はすべてのビートルズファンの必需品と言っていいだろう。イギリスの伝説的作家・ジャーナリストのハンター・デイヴィス(ビートルズ公認の唯一の伝記の著者)が編纂したこの歌詞本を読めば、大好きな曲が誕生した背景を知り、いままでとは違う聴き方ができる。「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」に登場するミスター・カイトが何者か、あるいは「シーズ・リーヴィング・ホーム」がどんな場面なのか、と不思議に思ったことはないだろうか? 答えはすべてこの本にある。本を紐解くにつれて、スタジオで数々の名曲が生まれたプロセスを目の当たりにする気分が味わえる。
4. ビートルズのターンテーブル用滑り止めマット

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ビートルズを聴く最善の方法はレコードであることに異論を唱える人はいないだろう。もしかしたら、そこにはノスタルジー、あるいはビートルズのデビュー当時はレコードが録音された楽曲を聴く唯一の手段だった、という背景が関係しているのかもしれない。いずれにしても、レコードはビートルズの楽曲を聴く正しい方法のように感じられる。
レコードプレーヤーやジュークボックスをはじめとする様々な商品を手がけるCrosleyは、ビートルズのメンバーの写真や『ラバー・ソウル』、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』、『ヘルプ!』、『マジカル・ミステリー・ツアー』などのアルバムのジャケットを使った滑り止めマットをいくつも取り揃えている。
5. ハードカバー書籍『The Beatles Anthology』

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ビートルズを徹底的に分析したこのアンソロジー本は、ジョン、ポール、リンゴ、ジョージの人生とキャリアを惜しみなくファンに語ってくれる1冊だ。駆け出し時代から解散までをたどる『The Beatles Anthology』(Chronicle Books/2000年刊行)は、ビートルズのメンバーが自らの言葉でビートルズについて語った、正真正銘の自叙伝なのだ。
書籍として単独で楽しむのはもちろん、名曲集の付録としても活用できる『The Beatles Anthology』には、誰も知らないビートルズの姿が描かれている。368ページにわたって写真とともにストーリーや、バンドのロード・マネージャーを務めたニール・アスピノール、音楽プロデューサーのジョージ・マーティン、広報担当のデレク・テイラーによるエピソードが綴られている。我こそは本物のビートルズファン、という人はぜひ自分へのご褒美にしてほしい。身近なビートルズファンへのギフトにも最高だ。本書がAmazonで300件近くの5つ星評価を得ているのにも納得。
6.ハッピーソックスのビートルズ コレクターボックスセット

Courtesy of HappySocks
質の高さと斬新なデザインを兼ね揃えたスウェーデンの靴下ブランド、ハッピーソックスがビートルズとコラボし、バンドにインスパイアされた6足のキュートな靴下のボックスセットを発売した。メンバーの似顔絵、魚、花、潜水艦など、イエローサブマリンから着想を得た6種類のデザインの靴下が揃う。手持ちの靴下のコレクションをアップグレードしたい人も、世界最高のバンドへの愛をファッションで表現したい人も、このボックスセットに勝るアイテムはない。
毎日違う柄が履けるように7足がセットになっていたらいいのに、と思う気持ちはあるけれど、コーディネートをアップグレードするには6足でも大丈夫だ。
Happy Socks ビートルズソックス
7. レゴのイエローサブマリンセット

Courtesy of LEGO
ビートルズ好き、レゴ好き、あるいは両方が好き、という人におすすめなのがデンマークのおもちゃメーカー、レゴのイエローサブマリンセットだ。合計553ピースからなるこのセットは、小さいながらもなかなか複雑だが、時間をかけてつくる価値は大いにある。完成したイエローサブマリンで架空の国ペパーランドにダイブし、ジョン、ポール、リンゴ、ジョージ、さらにはジェレミーと一緒にブルー・ミーニーズと戦おう。
ジョンは望遠鏡、ポールは”love”タイル、リンゴは丸い”half a hole”タイル、ジョージは潜水艦のモーター、ジェレミーはリンゴ。レゴのイエローサブマリンセットには、ビートルズのメンバーたちのミニフィギュアとアクセサリーが付いてくる。潜水艦の上の部分が簡単に開くので、操縦室内に乗組員を配備できるのも楽しい。デスクの飾りや、若い世代のビートルズファンへのギフトにぴったりだ。
おまけ:サージェント・ペパーズBluetooth対応ジュークボックス

Courtesy of Amazon
ここまで紹介した商品はどれも実用的なものに偏ってしまった気がするので、最後は気分を思いっきり上げてくれるアイテムを紹介して、締めくくることにしよう。そのアイテムこそが、Crosleyのサージェント・ペパーズBluetooth対応レコード ジュークボックスだ! ビートルズの最高傑作のひとつであるアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』をモチーフにした、1万3995ドル(およそ151万円)というお手頃価格のジュークボックスでビートルズへの愛と献身を家族や友人に見せつけよう。見た目以上に優れた機能を搭載しているから、値段にも納得してもらえるはず。
Crosleyのサージェント・ペパーズBluetooth対応レコード ジュークボックスは、7インチレコードを最大で70枚セットできる。1950年代のダイナーのようにお気に入りの曲が再生可能だ。
言葉通り「ひとりぼっちのあいつ」や「ケチなミスター・マスタード」になりたくなければ、一点モノのサージェント・ペパーズBluetooth対応ジュークボックスを手に入れよう。つぎ込んだ1ペニー(・レイン)だって後悔しないだろう。米Amazon.comでの購入価格は1万3995ドル(およそ151万円)。