最新情報(米現地時間11月18日):DCPは、ビッグマシン・レコードの先程の発表には一切関与していない、とローリングストーン誌に明かした。
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テイラー・スウィフトの旧所属レーベル、ビッグマシン・レコードは米公共ラジオネットワーク、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)と共同声明を発表し、AMA授賞式を主催するDCPとライセンス契約を交わしたと公表した。その結果、テイラー・スウィフトは現地時間11月24日に行われるAMA授賞式で旧作を披露できるかもしれない。
「ビッグマシン・レーベル・グループ(BMLG)とDCPは、ライセンス契約を締結しました。この契約により、双方が認めるプラットフォームにおいてアーティストがライブの映像を配信・投稿・再放送することを許可します。来るAMA授賞式でのライブも対象です。ライブやテレビをはじめとする生放送メディアにおいてアーティストがレーベルの許可を仰ぐ必要がないことも明記しておかなければなりません。契約アーティストのオーディオならびに録画物とこれらの流通方法を決定する場合のみ、レーベルによる許可が必要となります」
ローリングストーン誌はBMLG、DCP、スウィフトの代理人にコメントを求めたが、いまのところ誰も応じていない。24日のイベントでスウィフトがどの曲を演奏するかはまだ未定だ。
テイラー・スウィフトがSNSでビッグマシン・レコードを擁するBMLGのスコット・ボルチェッタCEOとスクーター・ブラウンから「旧作をテレビで披露してはいけない、って言われた。彼らいはく、それは来年になって許可が下りる前に私が自分の楽曲を再レコーディングしたことになるからなんだって」と告白してから1週間近くが経ってからの発表だ。
スウィフトの訴えに対し、BMLGは「我々はテイラー・スウィフトがAMA授賞式でパフォーマンスをしてはいけない、などとは一切言っておりませんし、彼女のNetflix特番を妨害するようなことはしていません。それどころか、我々にはスウィフトのライブを阻止できる権利もありません」とコメントを発表した。これに対し、スウィフトの代理人は「AMA授賞式とNetflixの件で(ボルチェッタから)はっきりとノーと言われた」とすぐに反撃。さらに、「BMLGの声明文がテイラーの先日の主張を否定していないことにも注目していただきたい」と付け加えた。
NetflixのドキュメンタリーとAMA授賞式をめぐる騒動は、いまも続くテイラー・スウィフトとビッグマシンとの闘いが激化している証拠だ。発端は、スウィフトの宿敵、スクーター・ブラウンが今年のはじめにビッグマシン・レコードを約3億ドルで買収し、スウィフトの初期から6作目までのアルバムのマスター音源を手に入れたことだった。それに対してスウィフトは当時、自身の楽曲の権利を取り戻すために過去のアルバムの再レコーディングを2020年に計画していると宣言していた。