2024年夏、TWICEの最年少メンバーで台湾出身のTzuyu(ツウィ)がRolling Stoneのオンラインインタビューに登場。9月6日にリリースされたソロデビューアルバム「abouTZU」にかける想いを語った。
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ツウィは所属事務所のJYPエンターテインメントのオフィスから、ダルメシアン柄の白いTシャツを着て、肩までのブロンドの髪をセンターパートでスタイリングし、インタビューに参加。今年の初めに行われたTWICE全員でのインタビューでは、1年半にわたるワールドツアー「Ready to Be」や、アルバム『With YOU-th』について語ったが、次にソロアルバムを出すのが誰かを聞かれた際は、ツウィは無表情で何も明かしていなかった。TWICEのメンバーがNayeon(ナヨン)が2022年に、Jihyo(ジヒョ)が2023年にソロアルバムをリリースし、ツウィのソロデビューはグループ3人目となり、大きな注目を集めていた。
このインタビューでは、6曲収録ミニアルバム制作に込めた思いや、韓国語・中国語・英語の3つの言語を使い分ける難しさ、さらにはアーチェリーで話題になったエピソードについても語ってくれた。
ツウィのミニアルバム『abouTZU』は、BTOBのPenielとの英語曲「Heartbreak in Heaven」、pH-1とのコラボ曲「Lazy Baby」に加え、恋愛や失恋をテーマにした楽曲など、バラエティに富んだ6曲を収録。どの曲にも人生を切り開いていく前向きなメッセージが込められている。
「ナヨンの2枚目のソロアルバムが今年6月に発売された後、私が次にソロを出すことが決まっていました。数か月前にはその話があって、JYPからアルバムを出したいと伝えたんです。幸いなことに、アルバムリリースを認めてもらえました。TWICEでは、誰が次にソロを出すかという決まったシステムはありません。やりたいというメンバーが最初に会社に話を持ち掛けたら、その人が次にソロ活動を行うという流れです。とても公平ですよ」と、彼女は笑顔で語りました。
ソロアルバムの制作に集中するために、TWICEのワールドツアー終盤を休むといった選択をとっても不思議ではなかっただろう。しかし、ラスベガス公演や日本公演をこなし、ツアーの合間に自分のビジョンを実現させるために着々と準備を進めてきた。
ソロとして活動を始めることに対するプレッシャーはあったもの、TWICEのヒット曲と比較されることは心配していなかった。むしろ、このアルバムリリースを、ソロアーティストとしての成長を見せるチャンスとして捉えていた。「もちろん、アルバムが注目されて音楽チャートにランクインしたらとても嬉しいですが、私にとって大切なのは、ファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えることなんです」と25歳のツウィは言う。
今回、初の単独作詞に挑戦したことについては、「今回のアルバムでは、私の多様な一面を表現したいと思っていました。『Fly』という楽曲の音源を先に聴いてすごく素敵で、そこから歌詞を作り上げました」と語った。
TWICE(左からツウィ、ミナ、ナヨン、ダヒョン、ジョンヨン、ジヒョ、サナ、チェヨン、モモ)(Photo by JYP ENTERTAINMENT*)
TWICEには韓国以外の出身メンバー4人を含み、ミナ、モモ、サナは日本出身で、ツウィは唯一の台湾出身である。マルチリンガルであることからより多くのファンとコミュニケーションをとれる一方で、作詞をする上では韓国語、中国語、英語を使いこなす難しさを感じたという。「アイデアを出すときは中国語で考え始めることが多いです。具体的な歌詞は韓国語で、英語の歌詞を書くときは響きが自然な言葉を選ぶようにしています。特に、英語での作詞は難しいですが、自然にフレーズが浮かんでくることもありました。
アルバムのリードトラック「Run Away」については、ツウィが初めて聴いた時から自分自身に合っていると感じたと言う。「エイバ・マックスが大好きで、そのようなスタイルの曲をやりたいと思っていました。『Run Away』を聴いたとき、自分に合うか少し不安な気持ちもありましたが、歌わなければ後悔するだろうとも思いました。」
アルバムの曲順に関しては、「もちろん自由に聴いていただいてもよいのですが、楽曲は意図的にこの順番にしたので、初めて聴くときはぜひ順番通りに聴いてもらって、アルバム全体のストーリーを感じほしいです。もし2回、3回と聞いてもらえるなら、その時はお好きな曲順で聴いてもらえればと思います」
ツウィがソロ活動を始めるにあたって、JYPエンターテインメントの設立者であるJ.Y.Parkは、「ツウィはグループの最年少として成長し、今ではステージ上で自分の芸術性を表現できるアーティストに成長しました。彼女の歌やダンスが上達したのはもちろんですが、それ以上に彼女が自分自身を十分に表現できるようになったことがとても重要です」とメールでコメントしている。さらに、ツウィはファンからおすすめの曲を着たり、TikTokのチャレンジなどを取り入れ、常に新しいことを学び、成長を続けている。2021年にはテイラー・スウィフトの「ME!」もカバーし、さまざまなジャンルを探求している。
2024年パリオリンピック終了直後に行われたこのインタビューでは、ツウィがアイドルスター陸上選手権大会(ISAC)で見せたアーチェリーの腕前が再び話題に上がった。韓国の女子アーチェリーチームは10連続でオリンピック金メダルを獲得した。その際、ツウィがアイドルスター陸上選手権(ISAC)でアーチェリーをしている過去の動画が話題になり、視聴者の中にはツウィがオリンピック選手だと誤解する人もいた。
ツウィは『abouTZU』のプレスリリーストレーラーの中で、「アーチェリーは毎日やっているスポーツではなく、ISACに出ることが決まって少し練習しただけで、たまたま本当に良いスコアが出ただけなんです」と控えめに笑った。さらに「実は水泳が苦手なんです。
ツウィは13歳で台湾からソウルへ移り、K-POPの練習生として厳しいトレーニングを受けた後、TWICEとしてデビューした。当時は、K-POPグループの一員になり、TWICEとして成功するために、たくさんの犠牲も払ってきたことだろう。「もし13歳の自分に何かアドバイスをするとしたら?」と尋ねたところ、「私はもともと、たくさん考えて、常に多くの心配事を抱えるタイプの人間です」と語る。「だから、もし練習生のツウィに会えるなら、怖がらずにもっと多くの挑戦をし、自分をあまり閉じ込めないように、と伝えたいです」と答えた。「私に対してそれぞれ違うイメージを持っている人もいると思います。今回のアルバム『abouTZU』を聴いてほしい理由の一つは、私のさまざまな内面の感情を感じてもらい、私のことをもっと理解してほしいからです」
ツウィのデビューソロアルバムは、ファンに多様な感情を感じ取ってもらうための一作。アルバムを通してツウィ自身の成長と芸術性や感情の豊かさを表現し、新たな一面を見せるだろう。
from Rolling Stone US
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ツウィは所属事務所のJYPエンターテインメントのオフィスから、ダルメシアン柄の白いTシャツを着て、肩までのブロンドの髪をセンターパートでスタイリングし、インタビューに参加。今年の初めに行われたTWICE全員でのインタビューでは、1年半にわたるワールドツアー「Ready to Be」や、アルバム『With YOU-th』について語ったが、次にソロアルバムを出すのが誰かを聞かれた際は、ツウィは無表情で何も明かしていなかった。TWICEのメンバーがNayeon(ナヨン)が2022年に、Jihyo(ジヒョ)が2023年にソロアルバムをリリースし、ツウィのソロデビューはグループ3人目となり、大きな注目を集めていた。
このインタビューでは、6曲収録ミニアルバム制作に込めた思いや、韓国語・中国語・英語の3つの言語を使い分ける難しさ、さらにはアーチェリーで話題になったエピソードについても語ってくれた。
ツウィのミニアルバム『abouTZU』は、BTOBのPenielとの英語曲「Heartbreak in Heaven」、pH-1とのコラボ曲「Lazy Baby」に加え、恋愛や失恋をテーマにした楽曲など、バラエティに富んだ6曲を収録。どの曲にも人生を切り開いていく前向きなメッセージが込められている。
「ナヨンの2枚目のソロアルバムが今年6月に発売された後、私が次にソロを出すことが決まっていました。数か月前にはその話があって、JYPからアルバムを出したいと伝えたんです。幸いなことに、アルバムリリースを認めてもらえました。TWICEでは、誰が次にソロを出すかという決まったシステムはありません。やりたいというメンバーが最初に会社に話を持ち掛けたら、その人が次にソロ活動を行うという流れです。とても公平ですよ」と、彼女は笑顔で語りました。
ソロアルバムの制作に集中するために、TWICEのワールドツアー終盤を休むといった選択をとっても不思議ではなかっただろう。しかし、ラスベガス公演や日本公演をこなし、ツアーの合間に自分のビジョンを実現させるために着々と準備を進めてきた。
ソロとして活動を始めることに対するプレッシャーはあったもの、TWICEのヒット曲と比較されることは心配していなかった。むしろ、このアルバムリリースを、ソロアーティストとしての成長を見せるチャンスとして捉えていた。「もちろん、アルバムが注目されて音楽チャートにランクインしたらとても嬉しいですが、私にとって大切なのは、ファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えることなんです」と25歳のツウィは言う。
今回、初の単独作詞に挑戦したことについては、「今回のアルバムでは、私の多様な一面を表現したいと思っていました。『Fly』という楽曲の音源を先に聴いてすごく素敵で、そこから歌詞を作り上げました」と語った。
TWICE(左からツウィ、ミナ、ナヨン、ダヒョン、ジョンヨン、ジヒョ、サナ、チェヨン、モモ)(Photo by JYP ENTERTAINMENT*)
TWICEには韓国以外の出身メンバー4人を含み、ミナ、モモ、サナは日本出身で、ツウィは唯一の台湾出身である。マルチリンガルであることからより多くのファンとコミュニケーションをとれる一方で、作詞をする上では韓国語、中国語、英語を使いこなす難しさを感じたという。「アイデアを出すときは中国語で考え始めることが多いです。具体的な歌詞は韓国語で、英語の歌詞を書くときは響きが自然な言葉を選ぶようにしています。特に、英語での作詞は難しいですが、自然にフレーズが浮かんでくることもありました。
以前は英語のレッスンを受けていたのですが、アルバム制作中はなかなかできなかったので、もっと勉強したいです」
アルバムのリードトラック「Run Away」については、ツウィが初めて聴いた時から自分自身に合っていると感じたと言う。「エイバ・マックスが大好きで、そのようなスタイルの曲をやりたいと思っていました。『Run Away』を聴いたとき、自分に合うか少し不安な気持ちもありましたが、歌わなければ後悔するだろうとも思いました。」
アルバムの曲順に関しては、「もちろん自由に聴いていただいてもよいのですが、楽曲は意図的にこの順番にしたので、初めて聴くときはぜひ順番通りに聴いてもらって、アルバム全体のストーリーを感じほしいです。もし2回、3回と聞いてもらえるなら、その時はお好きな曲順で聴いてもらえればと思います」
ツウィがソロ活動を始めるにあたって、JYPエンターテインメントの設立者であるJ.Y.Parkは、「ツウィはグループの最年少として成長し、今ではステージ上で自分の芸術性を表現できるアーティストに成長しました。彼女の歌やダンスが上達したのはもちろんですが、それ以上に彼女が自分自身を十分に表現できるようになったことがとても重要です」とメールでコメントしている。さらに、ツウィはファンからおすすめの曲を着たり、TikTokのチャレンジなどを取り入れ、常に新しいことを学び、成長を続けている。2021年にはテイラー・スウィフトの「ME!」もカバーし、さまざまなジャンルを探求している。
2024年パリオリンピック終了直後に行われたこのインタビューでは、ツウィがアイドルスター陸上選手権大会(ISAC)で見せたアーチェリーの腕前が再び話題に上がった。韓国の女子アーチェリーチームは10連続でオリンピック金メダルを獲得した。その際、ツウィがアイドルスター陸上選手権(ISAC)でアーチェリーをしている過去の動画が話題になり、視聴者の中にはツウィがオリンピック選手だと誤解する人もいた。
ツウィは『abouTZU』のプレスリリーストレーラーの中で、「アーチェリーは毎日やっているスポーツではなく、ISACに出ることが決まって少し練習しただけで、たまたま本当に良いスコアが出ただけなんです」と控えめに笑った。さらに「実は水泳が苦手なんです。
今年は運転免許の取得を目指していましたが、まだ練習の時間が取れていません」と冗談交じりに話した。
ツウィは13歳で台湾からソウルへ移り、K-POPの練習生として厳しいトレーニングを受けた後、TWICEとしてデビューした。当時は、K-POPグループの一員になり、TWICEとして成功するために、たくさんの犠牲も払ってきたことだろう。「もし13歳の自分に何かアドバイスをするとしたら?」と尋ねたところ、「私はもともと、たくさん考えて、常に多くの心配事を抱えるタイプの人間です」と語る。「だから、もし練習生のツウィに会えるなら、怖がらずにもっと多くの挑戦をし、自分をあまり閉じ込めないように、と伝えたいです」と答えた。「私に対してそれぞれ違うイメージを持っている人もいると思います。今回のアルバム『abouTZU』を聴いてほしい理由の一つは、私のさまざまな内面の感情を感じてもらい、私のことをもっと理解してほしいからです」
ツウィのデビューソロアルバムは、ファンに多様な感情を感じ取ってもらうための一作。アルバムを通してツウィ自身の成長と芸術性や感情の豊かさを表現し、新たな一面を見せるだろう。
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