学校の授業で学ぶ歴史には、偉人たちの輝かしい功績や「すごい」エピソードが数多く登場しますが、どんな人物にもそれだけでは語れない一面があります。
歴史をひもとくと、「すごい」人の中にも、思わず目を疑うような「やばい」行動や選択が、数多く記録されているのです。


そんな「すごい」と「やばい」の両面から、日本史の人物のリアルな姿に迫るのが『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』(ダイヤモンド社刊)。

今回取り上げるのは『古事記』や『日本書紀』などの歴史書を作るよう命じ、国名を「日本」としたことで知られる天武天皇です。

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女性職員に「マゲを強制」したら……

日本を独自路線でプロデュースした天武天皇ですが、ファッションは当時最先端だった中国風にこだわりました。

そうしないと外国から訪れた人々に「野蛮な国」だと思われてしまうからです。

宮廷で働く職員には男性も女性もいました。

天武は宮廷を中国風にするため、職員たちに「男女とも髪を一つ結びにして、頭の上でぎゅっとまとめたマゲを結いなさい」という意味の「結髪令(けっぱつれい)」を出しました。

それが中国の最先端宮廷ファッションだったのです。

宮廷で働く女性たちの反応は

職員の髪形を“強制決定”したら「総スカン」された天皇がいた…国名を定めた“偉大な天皇”の知られざる一面
イラスト:和田ラヂヲ(『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』より)
男性はすぐに従いましたが、女性は「マゲなんてダサっ!」と思ったのか、天武のいうことをきかず、髪を一つ結びにしませんでした。

彼女たちは天皇の臣下のはずなのですが、「たとえ天皇であってもパワハラには従わない」という固い結束があったのかもしれません。

4年後、結局天武は女性たちにマゲを結わせることをあきらめ「女性は髪を背に垂らしてもいいよ」とあらためて宣言しました。

長い髪の毛を背中に垂らす、日本女性のファッションの独自性はこうして守られたのです。

(本原稿は『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』からの抜粋です)

職員の髪形を“強制決定”したら「総スカン」された天皇がいた…国名を定めた“偉大な天皇”の知られざる一面
本郷和人監修『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』(ダイヤモンド社)

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