1日にプロボクシングWBA世界ミニマム級王座の返上を発表した松本流星(28)=帝拳=が4日、都内でWOWOW「エキサイトマッチSP ドネアvs増田陸、松本流星vs高田勇仁」(8日午後9時~、WOWOWライブ・オンデマンドで放送・配信)の収録に参加。収録後に取材に応じ、最新の世界ランキングでWBA1位、WBC2位につける前王者は「まだ本物のチャンピオンになれていない。

そこを目指します」とミニマム級で再び世界王座のベルトを巻くことを誓った。

 昨年9月、WBA世界ミニマム級王座決定戦で高田勇仁(ゆに、ライオンズ)を5回負傷判定で下しデビュー7戦目で王座獲得。今年3月、高田とのダイレクトリマッチで3―0判定勝ちし、初防衛に成功した。しかしWBAにはWBO王座も保持しているオスカー・コラーゾ(プエルトリコ)がスーパー王者として君臨。セカンダリー(2番手)王者が他団体王者との統一戦を行うことはできないため、王座返上を決断した。

 松本は王座を返上した理由について「セカンドチャンピオンという立場で、統一戦もできない立場でもあるので。『本物の世界チャンピオンになりたい』という思いはずっと持っていた。ベルトにこだわらず、本当に強い相手と戦えるように返上させていただきました」と明かした。王座獲得直後から「コラーゾがミニマム級にいる限り状況は変わらない。これはもう、自分が動くしかないなと思っていた。ベルトを取った時から、今のベルトはあってないようなものだと分かっていた」と現状を見据えていたという。

 王座返上後の心境には、複雑な思いもにじむ。

「返上すること自体は特に何も思っていなかったが、ニュースになったら少し寂しい気持ちが出てきました。いざ(ベルトを)手放してみると『これで良かったかな』とも思います」と冗談交じりに語りながらも、「でもまた取ればいい。やめたわけではないですし、チャンスは自分次第なので。ここからどうできるか。1個で満足するのか、2個、3個と狙うのか。モンスター(井上尚弥)みたいになれるのかは、自分次第だと思います」と決意を新たにした。

 5月16日にはWBC王者だったメルビン・ジェルサエム(フィリピン)がシヤコロワ・クセ(南アフリカ)に敗れて王座陥落。ターゲットにしていた王者の交代にも「自分の中ではクセが勝つかなと思って見ていた。うまい選手ですよね」と新王者を評価。早ければ次戦での世界挑戦も見据え「そういう舞台を用意してくださるのであれば、もう全然うれしいですし、それ以上のことはないと思っている」と意欲を示した。

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