プロボクシングWBA&WBO世界バンタム級1位の増田陸(28)=帝拳=が4日、都内でWOWOW「エキサイトマッチSP ドネアvs増田陸、松本流星vs高田勇仁」(8日午後9時~、WOWOWライブ・オンデマンドで放送・配信)の収録に参加。7月にも予定される次戦が世界初挑戦となる可能性がある増田は「いつ誰とやってもいい勝ち方をして、世界チャンピオンになる気概があります」と王座獲得への意気込みを語った。

 3月15日のWBA世界バンタム級挑戦者決定戦で、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)を8回TKOで下した。初めて自身の試合を解説し「リラックスして臨めた。すごく勉強にもなったし、また違った視点で試合を見ることができた。時間が経つにつれて、悪いところもしっかり見られるようになった。きょうも序盤の硬さだったり、攻めに行きすぎた時にカウンターをもらうシーンだったり、より細かく自分の欠点を発見できた」と振り返った。

 5月29日から千葉・成田市で那須川天心、岩田翔吉、松本流星、坪井智也のジムメートと下半身強化のための合宿を行っており、5日に打ち上げる。「すごくいいトレーニングが積めている。これまでよりも強度が高い内容のトレーニングを、楽しみながら集中してできている。次戦に向けての土台作りですね。まだスパーリングには入っていないが、いい下地を作っているという感じですね」。次戦については「6月中旬には発表できそうなので、もう少しお待ちいただけると幸いです」と話した。

 WBAでは、1日に正規王者だった堤聖也(30)=角海老宝石=が休養王者となり、休養王者だったアントニオ・バルガス(29)=米国=が正規王者となった。

現在のWBAランキングは、1位・増田、2位・比嘉大吾(志成)、3位・ノニト・ドネア(フィリピン)、4位・アンドレイ・ボニージャ(米国)、5位・武居由樹(大橋)、6位・那須川天心(帝拳)と続く。

 バルガスは13日(日本時間14日)にWBA&WBC&WBO世界スーパーフライ級王者ジェシー“バム”ロドリゲス(26)=米国、帝拳=の挑戦を受ける。WBA王座挑戦権を持つ増田は「バム選手とバルガス選手がどういったボクシングになるか、どちらが勝つか、どんな内容でどんな結果になるか、非常に楽しみです」と話し、予想を問われると「バム選手ですね。やはり実績、キャリアが違うような気がする。(バムはバンタム級初戦だが)そこは結構キーポイントだと思うが、通用するような気がします。一発に頼っているような選手ではないので」との見解を述べた。

 ドネア戦後には屋久島へ行き、テントを担いで九州最高峰の宮之浦岳などを縦走したという。「2泊、山の中に泊まりました。山の上の方は雪が残っていたりして、宮之浦岳も結構高くていいトレーニングにもなりました」。5月には新潟の谷川連峰にも足を運んだ。「自然の中に身を置くと、本来の自然体に戻れるというか、感覚もすごく研ぎ澄まされる。コンディションも良くなるんですよね」と笑顔を見せた。

自然のパワーも力に変え「ドネア戦では練習していたことが半分ぐらいは出せた。この方向性でさらに無駄を削ぎ落として純度を高めて、自分のボクシングの完成形を作っていきたい」とさらなる進化を見据えた。

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