この曲はキース・リチャーズとペイジがギター、トラフィックのリック・グレッチがベースを担当して1974年10月に録音されたものだ。
【動画】「スカーレット」リリック・ビデオ
ミック・ジャガーは今回のリリースにあたって、「最初にロニーの家の地下のスタジオで、ジミーとキースとジャムったことを覚えている。最高のセッションだった」とコメントしている。
1975年、ペイジがローリングストーン誌のキャメロン・クロウに語ったインタビューによると、彼は「スカーレット」をストーンズのB面曲だと思っていたようだ。「スタイルもムードも(ボブ・ディランの)『ブロンド・オン・ブロンド』の曲にとても似ていた」と当時のペイジは振り返っている。
「素晴らしかった、本当に良かったよ。徹夜してからアイランド・スタジオに降りて行ったら、キースがレゲエ・ギターを弾いたセクションがあったんだ。俺はそこにいくつかソロを入れただけだけど、それをやりだしたのは翌朝の8時だったよ。
さらにペイジは今回の「スカーレット」リリースにあたって、以下のようにツイートしている。
「俺は1974年10月にリッチモンドのロニー・ウッドの家に招かれてセッションをした。キース・リチャーズとイアン・スチュアートが来ると言われていた。旧友と再会するいい機会になりそうだと思った。
そこにはキースと俺、ベースのリック・グレッチ、そして初対面のドラマーとエンジニアがいた。キースのギター・パートを中心にリフを作り始めた。キースが最初に弾き出したあと、俺は彼のギター・パートを中心にリフを作り、アレンジを補強していった。他のミュージシャンとの演奏もすぐに噛み合って、その日の夜には全員でテイクを成功させることができた。キースとの仕事は楽しかったよ。⠀
それから翌日の夜、ロンドンのアイランド・ナンバー2スタジオで続きが行われたそうだ。俺は「ギターソロを弾きに行くよ」と言った。
最近になってミックから連絡があり、完成版を聴かせてもらった。非常に素晴らしい、本当にソリッドなサウンドだと思った。彼らが近日発売予定の『山羊の頭のスープ』の一部としてリリースすることを選んでくれたのが嬉しい。70年代にツェッペリン以外で俺が弾いているのは超レアだよ」
On this day in 2020, Scarlet by @RollingStones, featuring me, is released.https://t.co/5XhT53U8vj
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I was invited to Ronnie Woods house in Richmond to do a session in October 1974. It was said that Keith Richards and Ian Stuart (Stu) would be there. pic.twitter.com/jdNJEpZQO9— Jimmy Page (@JimmyPage) July 22, 2020
「スカーレット」の演奏クレジットは以下の通り。プロデュースはジミー・ミラーが担当している。
ブルース・ローランド(Dr)
イアン・スチュワート(Piano)
ジミー・ペイジ(Gt)
リック・グレッチ(Ba,Vo)
キース・リチャーズ(Gt)
ミック・ジャガー(Vo,Acoustic Guitar)
「スカーレット」は、9月4日にマルチ・フォーマットでリリースが予定されている1973年の名盤『山羊の頭のスープ』のボックス・セットとデラックスCD&LPエディションにも収録される。このエディションでは、数多くのアウトテイクやレア・トラック、オルタネイティヴ・ミックスに加えて、未発表の「オール・ザ・レイジ」と「クリス・クロス」も収録される。
ザ・ローリング・ストーンズ
『山羊の頭のスープ』
2020年9月4日発売
アルバム予約:https://umj.lnk.to/goats-head-soup
【写真】発売フォーマット展開図(11点)