リナ・サワヤマが、サブリナ・カーペンターの『サタデー・ナイト・ライブ』出演を受けて自身の見解を投稿した。サブリナが「Nobodys Son」を披露した際のパフォーマンスについて、リナはInstagramストーリーで、空手道場をイメージしたスタジオセットに文化的リサーチの不足が見られたと指摘。
セットには畳が敷かれていた。

【動画】問題の「畳」パフォーマンス映像

「サブリナのことは大好き。でもアーティストやクリエイティブチームのみなさん……もし特定の文化を明確に参照するのであれば、どうかそれにふさわしいリサーチと敬意、配慮をお願いしたいです。畳のうえで靴を履くのはありえませんと、日本とイギリスにルーツを持つサワヤマは綴った。

サブリナ自身は短い間しか畳の上に立っていなかったが、彼女のパフォーマンス中には、赤帯を締めた2人の対戦者がスニーカーを履いたまま戦っていた。サブリナ側の広報は本誌のコメント要請に対し、現時点では返答していない。

リナはこれまでにも、家族とともに日本からロンドンへ移住した後、ポップミュージックが学校での仲間づくりに果たした役割について語っている。「新しい学校に通うことになっても、音楽があると他の生徒とつながれる」と彼女は2022年に語った。彼女はブリトニー・スピアーズ、グウェン・ステファニー、レディー・ガガから影響を受けており、いまでも彼女たちの影響が作品に息づいているという。「当時私を刺激した曲を今聴いても、あの頃と同じワクワクを感じる」と話している。

なお、グウェン・ステファニーは自身のキャリアを通してたびたび日本的イメージを取り入れ、文化的称賛と文化的盗用のあいだの線引きを越えたとして批判されてきた。2023年、彼女は『Allure』誌で「なんてこと、私は日本人だったのね、知らなかった……」と語り、「もし誰かが、私が美しいと思う文化に感動してそれを共有したことを批判するなら、それは正しくないと思うの。
あれは創造性に満ちた素晴らしい時代だったと思う。原宿文化とアメリカ文化の間でピンポンのようにやりとりがあった時代ね」と述べている。

サブリナの場合はそこまで極端なケースではない。リナが求めているのは、せめて次回はルブタンやアディダスの靴を畳の上に持ち込まないでほしい、ということだけだ。

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From Rolling Stone US.

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Rina Sawayama asks artists creative teams to do more research before referencing other cultures following Sabrina Carpenters SNL performance:

”big love to Sabrina ❤️ but fellow artists creative teams... if we are clearly referencing a culture please can you do so with the… pic.twitter.com/fyK38XR1BM— Pop Crave (@PopCrave) October 20, 2025
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