タイムレスなロックンロールの魅力を、ライブバンドならではの生々しい勢いとグルーヴで聴かせるバンド、ザ・ヘラコプターズ(The Hellacopters)。元々は、バックヤード・ベイビーズのドレゲン(Gt)とエントゥームドのニッケ・アンダーソン(Vo、Gt)が、ともにKISSの大ファンだということで意気投合し、新たにプロジェクトを始めようということで、1994年に結成されたバンドだ。
一度は解散したものの、再結成後の2022年に『Eyes of Oblivion』、今年2025年1月に『Overdriver』と2枚のアルバムをリリースし、バンドのサウンドを今なおアップデートし続けている。来日直前のニッケ・アンダーソンをキャッチしてインタビューを行った。

―ザ・ヘラコプターズが最後に日本に来たのは25年前なんですよね。

ニッケ ワーオ。もうそんなに経つんだね。かなり長いこと行ってなかったわけだ。でも、俺たちは最初に行った時から、すぐに日本が好きになったよ。バンドが解散したのが2008年だから、まあ、そろそろまた行くタイミングだよね。スゴく楽しみにしてるよ。ようやく行けるんだから。

―初めて日本に来た時のことを覚えていますか? 1998年のことで、ザ・ワイルドハーツのサポートでした。

ニッケ もちろんだよ。
最初に行った時はもう本当に圧倒されちゃってさ。街の雰囲気にしてもすべてが新鮮だった。たぶんヨーロッパから来た人間なら、みんなそう感じると思うよ。日本って似てる部分もあるけど、全く違う部分もあるんだ。他にあんな場所はないし、俺たちにとってはいつも最高の場所だ。よく覚えてるのは、初めてザ・ワイルドハーツの前に演奏した時のことで。ステージに上がる前は会場がスゴく静かで、「あれ、誰もいないのか?」って思ったんだ。でもステージに出てみたら、ちゃんとみんないたんだよね(笑)。日本ではライブのスタート時間がけっこう早いんだけど、それもスゴくいい。終わった後にディナーに行けるからね。スペインなんかだと正反対で、フェスで良い時間帯をもらうと夜中の2時とかなんだ。俺たちはもう若くないから、2時なんて完全に寝る時間だ(笑)。
だから日本のスタイルの方が断然いいね。

―日本にはImperial State Electric、Luciferでも来ましたよね。日本で特に行きたい場所とかはありますか?

ニッケ いつも行くのはギターショップだね。前回は代々木公園に行けたのが良かった。渋谷の近くの街のど真ん中で、あんなに大きな公園があるのは本当にスゴいことだから。

―昔、日本でライブをやった時に、白いグヤトーンのギターで演奏しましたよね。面白い日本製ギターを使っているんだなと思いました。

ニッケ そうだね。でも、日本で買ったかどうかは覚えてないな。俺は左利きだから弾けるギターが限られてくるんだ。昔日本ではモズライトのギターがスゴい人気があったんだけど、日本製のモズライトもあって、俺は2本買ってる。だから今回もまたいろいろチェックしたいな。
日本は食べ物もめちゃくちゃ美味しいし、バーもクールなところが多いよね。TEENGENERATEのメンバーがやっているバーに行くことも、今回の予定リストに入ってるよ。

―今回は25年振りの来日ということもあるし、一方では、今年リリースの最新アルバム『Overdriver』も幅広い音楽性で、ライブで聴きたい曲が多いんですよね。今回のセットリストを決めるのは難しくないですか?

ニッケ そうだね。でもそれはうれしい悩みってヤツだ(笑)。やっぱり昔の曲を聴きたいって人も多いだろうから、ある程度バランスを取らなきゃいけないよね。スウェーデンとかヨーロッパでは、いい感じのセットリストを作れたと思うんだけど、日本でも同じで通用するのかはまだわからない。そこは全然読めないんだよ。だから新旧どちらも少しずつ混ぜたセットリストにするつもりだ。

解散から再結成へ――”レガシー・アクト”にはなりたくなかった

―ザ・ヘラコプターズは2008年に一度解散して、2016年に再結成しましたよね。当初は1stアルバム『Supershitty to the Max!』の20周年を記念しての再結成だったと思いますが、そこから現在まで活動が続くことになった経緯は?

ニッケ 元々は1本のショーのための再結成だった。Sweden Rock Festivalに出演するためだけで、メンバー間でもそういう話で動いてたんだ。
だけどそのライブはスゴく楽しかったんだよ。今後も続けていくかどうかはまだわからなかったけどね。そしたら急に翌週、もう1本追加になって、その翌年にはフェスのオファーもいくつか来て。「ああ、いい流れだな」って思えたんだ。で、俺個人としては「もしこれからもライブを続けるなら、新しい曲も作ってリリースしたい」って思ったんだよね。昔の曲だけを演奏する「レガシー・アクト」にはなりたくなかったんだ。まだそんなに年寄りじゃないと思うし(笑)。まあ歳は取ったけど、それでもまだ新しいことをやるエネルギーはあると思うからね。それにそういう気持ちがモチベーションになるんだ。古い曲だけだとどうしても飽きてしまうから、今みたいに両方できるのは本当にありがたいよ。いろんな意味で、昔より今の方がいい感じになってる。少し歳を取って、ほんのちょっとだけ賢くなったのかもしれないね(笑)。
身体もまだそこそこ元気だし。でもライブの翌日はやっぱり体にくる。全身で「ああ、もう25歳じゃないんだな」って実感するよ(笑)。

―ライブも続けているし、新曲も作りたいってなるくらいだから、ザ・ヘラコプターズを楽しめているわけですよね。

ニッケ 楽しめなきゃやる意味がないからね。これってお金のためにやってるわけじゃないし、そこまで儲かるものでもないから(笑)。だから、こうしてまだバンドとして活動できて、人が観に来てくれることに対しては、本当に感謝してる。それが一番大事なことなんだ。今回の日本のショーでどれだけの人が来てくれるかはわからないけど、たくさんの人が観に来てくれたらうれしいね。

―「もう25歳じゃない」と言いましたが、昔と比べて、今の自分たちには何か違いを感じますか?

ニッケ 俺は昔からもの覚えが遅いタイプなんだよ(笑)。だから何かを習得するのに時間がかかる。でも今は、演奏の部分では昔よりも少し楽になったかもしれない。
別に毎日スケール練習をしてるわけじゃないし、そんなに真面目でもないけど(笑)。長年やってるうちにちょっとしたコツみたいなものはつかめてきたんだと思う。今は昔よりもずっと音楽そのものに集中してるし、パーティすることもかなり減ったからね。

―やっぱり昔はよくパーティしていたんですね。

ニッケ もちろんだよ(笑)。でも今は一晩外で飲んだら、二日酔いで翌日は何にもできなくなる。

―パーティしすぎてヤバい話とかはありますか?

ニッケ 今はほとんどないよ。今はギタリストのLG・ヴァレッタがドレゲンの代わりを引き続きやってくれてるんだけど、たまにステージでコンタクトレンズを入れ忘れるんだ。そうすると何回かステージで転んだりしてさ。本人は大変だろうけど、見てる俺らはちょっと笑っちゃうんだよね(笑)。俺自身がステージで酔っ払って演奏したのは、もうずいぶん前のことになるからね。やっぱりそれは良くないと思うんだ。お客さんはお金を払って観に来てくれてるわけだから、こっちもベストを尽くさなきゃいけない。そういう意味ではちゃんと真面目にやってるつもりだよ。音楽そのものに真剣に向き合いたいからね。

―最新作『Overdriver』を聴いて思ったのですが、ザ・ヘラコプターズはやはりあくまでもライブ感を大切にしているんですよね。そこは昔と変わらない部分でもあるのですが、テクノロジーの進化や制作環境などの変化の中で、変わってしまった部分はありますか?

ニッケ 今と昔の一番大きな違いは、みんなに家族ができて、単純に時間が少なくなったことかな。昔はもっとリハーサルをしてたと思うけど、その分今はプレイ自体が上達してる部分もある。だからトータルではあんまり変わらないのかもしれない。あと、今は録音の方法が全然違うね。昔はテープマシンで録ってたけど、今はほとんどがデジタルで、Pro ToolsとかLogicを使ってやってる。編集も簡単にできるけど、俺たちはなるべくやらないようにしてるんだ。クリック・トラックも使わないし、全部生演奏で録ってる。ライブでもモニターは普通のスピーカーだしね。イン・イヤー・モニターを否定してるわけじゃないけど、俺たちにはちょっと合わないんだ。だから、レコーディングに関しても昔とそんなに変わらないと思う。ただ、時代的に考えたらちょっとクレイジーなことかもしれないけど(笑)。

―1stアルバム『Supershitty to the Max!』はわずか26時間で全曲をライブ録音で完成させていますよね。それに、3rdアルバム『Grande Rock』の時は森の中にある1970年代の古いスタジオで録音を行いました。だから、いろいろなアプローチをしているのかなと思ったんです。

ニッケ そうそう。1stアルバムの時は、早く録り終えてビールで乾杯したかったんだよ(笑)。でも今はちょっと時間をかけたいんだ。ビールで乾杯したいのは変わらないけどね。『Overdriver』は2~3週間かけて録ったと思う。『Grande Rock』の時点でも、もう少し時間を取って、ギターの音作りとかを突き詰めてたね。1stアルバムのやり方も好きだけど、今でもやりたいかと言えば違うかな。

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ロックンロールの原点――KISS、MC5、そして”魂を震わせる音”

―ザ・ヘラコプターズの結成時、あなたはエントゥームドのドラマーでしたよね。世代的に、ロックンロール、パンク、ハードコア、ガレージ、メタル、デスメタルといろいろな音楽を通ってきたと思うし、あなたのプロジェクトであるThe Solutionを聴くと、ソウル・ミュージックが好きだというのも伝わってきます。ザ・ヘラコプターズではタイムレスなロックンロールをやっていますが、あなたが行き着いたロックンロールの魅力って何になるのでしょうか?

ニッケ うーん、そうだね。俺にとってはちょっと不思議な感覚なんだ。今言ってくれたように、俺はいろんなタイプの音楽が好きなんだけど、同時にそうでもなかったりする(笑)。ただ、「自分が何を好きか」っていうのはスゴくはっきりしてるんだ。ソウルもリズム&ブルースはどれも好きで、特に好きなのはサザンソウルとリズム&ブルースで、スタックス・レコードとかマッスル・ショールズのあたりなんだ。俺が一番好きな時期は1966年から1971年にかけてで、あの頃の音楽が一番良いと思うんだ。もちろん50年代のロックンロールも好きだし、もっと古いブルースも最高だよ。70年代のクラシック・ロックも好きだしね。ただ、プログレッシブ・ロックにはあまりハマらなかったかな。あとはパンクも好きだし、ハードコアもデスメタルも好きだ。人によっては全く違うジャンルに思えるかもしれないけど、俺にとってはどれもが同じ延長線上にあるんだ。例えば、アレサ・フランクリンがスゴいのと同じくらい、初期のメタリカも最高だと思ってる。結局は「自分が心を動かされるかどうか」なんだ。カントリーも好きだけど、全部が好きってわけじゃない。かなり好みがはっきりしてるから、好きなタイプのカントリーしか聴かないんだ。

―ザ・ヘラコプターズは、エントゥームドにいた頃からすでに構想があったんですよね?

ニッケ そうそう。あの頃から、ああいうタイプの音楽をずっとやりたいと思ってたんだ。つまり、ザ・ヘラコプターズは自分が育ってきた中で自然に身についた音楽のミックスなんだよね。最初にハマったのはKISSで、それが音楽にハマるきっかけになった。アルバム1枚だけど、チープ・トリックとアリス・クーパーも大好きだった。そこからパンクロックにハマって、セックス・ピストルズの『Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols』は今でも最高のアルバムだと思ってる。実はハードコアの要素も、ザ・ヘラコプターズの中にはあるんだ。ただ、聴いてもわかりにくいと思うんだ。速いテンポの曲の中にはそういうエッセンスがちょっと入ってるから。まあ、今はあまりそういうことを意識して作ってないけどね。むしろ、ラジオで自分の好みじゃない曲を聴いた時とかに、「これよりもっといいの作ってやろう」って刺激を受けることもある(笑)。そういう風に、どんな音楽も自分の中ではきっかけになってるね。

―スゴく自然な形で音楽が出てくるわけですね。

ニッケ そうかもしれない。俺はとにかく音楽の大ファンだから、好きなものがあったら自分でも試してみたくなるんだ。The Solutionの時もそうだ。やれるかどうかわからなかったけど、とにかくやってみようと思ってね。結果的に、オリジナルのソウル・ミュージックと全く同じにはならなかったけど、自分のフィルターを通したものにはなった。ザ・ヘラコプターズにしても、そこにバッド・ブレインズを感じ取るのは難しいかもしれないけど、テンポの速さとか、コード進行の組み方とか、俺の中では確かにあるものが入ってる。まあ、伝わらなくてもいいんだけどね(笑)。

―KISSと言えば、最近エース・フレーリーが亡くなりましたよね。

ニッケ 普通に誰かが亡くなった時と違って、エース・フレーリーが亡くなったのはめちゃくちゃ大きかった。KISSは俺の人生でかなり大きな位置を占めてるんだ。もし、「誰かギタリストを一人挙げろ」って言われたら、間違いなくエース・フレーリーになるね。彼のギターの弾き方は本当に最高だし、俺はいまだに彼ほど上手くはなれないけど、テクニック的な部分はほとんど彼から影響を受けてる。彼自身もジミー・ペイジとかジェフ・ベック、チャック・ベリーから影響を受けてるわけだから、そういうつながりも面白いよね。彼が亡くなった時は、本当にショックだったし、家族や友人たちのことを思うと胸が痛かった。それと同時に、「ああいうヒーローたちが次々いなくなっていく」っていう現実を強く感じたんだ。で、「新しいヒーローって今いるのか?」って考えると、あまり思いつかない。まあ、それは俺が歳を取ったせいもあるかもしれないけどね。好きな音楽の世代が自分よりも上の人たちなんだ。モーターヘッドのレミーが亡くなった時もそうだけど、悲しいのと同時に、「よくあそこまで生きたな」とも思ったんだ。彼のライフスタイルを考えたら、もっと早く亡くなってもおかしくないから。オジー・オズボーンも同じだね。あの生き方であそこまで長くやれてたのは本当にスゴいことだと思うよ。

―KISSのサポートを1997年のスカンジナビア・ツアーで務めましたよね。

ニッケ そうそう。あれは本当に信じられない体験だった。あの時、まさかオリジナル・メンバーで再結成するとは思ってなかったから、「マジかよ!」って感じでさ。しかも当時の彼らって、今の俺よりも若かったんだよ(笑)。それが一番変な感じがするね。あの時は「スゴいベテランだ!」って思ってたのに、今の自分の方が年上なんだから(笑)。KISSは俺たちから見たら伝説の存在だったから、一緒にツアーできたのは本当に最高だった。だって、毎日KISSをタダで観れたんだから(笑)。しかも毎回最高のショーだった。それにオーディエンスが俺たちを受け入れてくれたのも良かった。だってオープニング・アクトなんて、みんなほとんど気にしてないからね。

―あなたにとって、KISS以外で最高のロックンロール・バンドは?

ニッケ 間違いなくMC5だね。俺は若すぎたから、MC5は生で観ることはなかった。音もルックスも完璧で、あれだけのパフォーマンスを生で観られた人は羨ましいよ。ライブにおいては最高のバンドだったんじゃないかな。曲の完成度という意味では、セックス・ピストルズの方が優れてるかもしれないけど、MC5は本当にスゴい。もし聴いたことない人がいたら、YouTubeで「MC5 live」って検索してみてほしいね。完全にトバされると思うから。ソウルもあるし、ハードロックもあって、パンクの勢いもある。全部が詰まってるんだ。俺にとってMC5は完全に特別な存在だよ。

―MC5のギタリストであるウェイン・クレイマーと同じステージに立ったこともありますよね?

ニッケ そうそう。ヨーロッパで行われた3週間のツアーで、俺はセカンドギターとして参加した。MC5のデニス(・トンプソン)とマイケル(・デイヴィス)もいたんだよ。今でも信じられないね。まさか自分があのツアーでMC5の曲を弾いてたなんて。本当に言葉が出ないよ。

―MC5と同じデトロイトのSonics Rendezvous Bandのスコット・モーガンとも共演していますよね。

ニッケ あの時も、彼と友達になれて、一緒に演奏できたのは本当に素晴らしかった。こういう特別な経験は、もし俺が今日で演奏をやめるとしても、ずっと心に残ることだろうな。それに、ザ・ヘラコプターズという、多くの人が本気で好きでいてくれるバンドをやれてること、それ自体が奇跡みたいなものだ。時々、「本当に俺は自分のやりたいことをやってきたんだな。しかもそれを好きだと言ってくれる人がいるんだ」と思って、腕をつねって確かめたくなるくらいだよ。

―これまでの音楽人生を振り返ってみて、どのような旅だったと思いますか?

ニッケ 最高だったと思うよ。今でも、まだ聴いたことのない音楽を発見できるんだ。俺は正直、最近のモダンな音の感じはあまり好きじゃないんだよね。まあ、単なる好みなんだけど。でも、いまだにマニアックな古い音源を見つけるのが楽しくてね。KISSほど良くはないかもしれないけど、それでも素晴らしいものはたくさんある。古いソウルのシングルでも、まだ聴いたことのない7インチがたくさんあるんだ。ただ、最近の音楽シーンとはあまり関わっていないね。新しいバンドで好きなのも、結局は昔っぽい音を出してるバンドなんだ(笑)。でも、それが俺の好みだから仕方がない。あとは、新しいコードを2年に1回くらい覚えたりもしてる(笑)。正確には「覚える」っていうより、「あ、こんなコード進行あるのか」って気づいて、それを使って新しい曲を書く感じだ。そうやって少しずつクリエイティブの火を絶やさずにいられるんだ。結局、俺はいまだに音楽ファンなんだよ。それがスゴく大事なんだと思うね。

―今後の予定は?

ニッケ 日本に行った後、ザ・ヘラコプターズは少し休みを取ろうと思ってて。いくつかアイデアがあるんだ。実は今、ソロアルバムを作ろうと思っててね。全部自分で演奏するつもりなんだ。ツアーをやるつもりはないけど、自分だけで作り上げるアルバムを一枚出したい。それを今、少しずつ進めてて、焦らずじっくりやってる感じだね。あと、エントゥームドのニューアルバムをけっこう前から考えてて、ちょうど今日から取りかかることになった(笑)。ギターのウフェはちょうど今、俺のスタジオに来てるよ。アイデアもいろいろあるから、じっくり作るつもりだ。ちなみに、俺個人はライブで演奏するのは大好きなんだけど、ツアーでの移動はあまり得意じゃないんだ。だから、日本は飛行機で行く時間が長いから大変なんだよ。今回は日本だけの1公演だけなんだけど、それでも行く価値はあると思ってるし、それは間違いないんだ。俺にとっては、音楽を作ること、録音することが一番の楽しみになるんだよね。だって何もないところから何かを作るって、それだけでワクワクするじゃない? まあ、完全に自己満足なんだけど、その結果を誰かが気に入ってくれるなら、それだけでもう最高なんだ。100点満点だよ。

THE HELLACOPTERS "LIVE IN TOKYO 2025"
11月4日(火)東京・豊洲PIT
OPEN 18:00 / START 19:00
チケット ¥12,000(税込/All Standing/1Drink別)
問 クリエイティブマン:03-3499-6669 (月・水・金 12:00~16:00)
https://www.creativeman.co.jp/event/the-hellacopters-2025/

ザ・ヘラコプターズ、25年ぶりの来日前夜 ニッケ・アンダーソンが語る“生き続けるロック哲学”

『オーヴァードライヴァー』(原題:OVERDRIVER)
ザ・ヘラコプターズ
発売中
歌詞・対訳・解説付き
 
14年ぶりの復活作に続く、再結成第2弾、通算9枚目のアルバム。 メンバーは、ニッケ、ロバート、ボバの3人に、ニッケとインペリアル・ステート・エレクトリックで共に活動しているザ・ダットサンズのドルフが参加。ストロベリー・スタジオ&ザ・ホンク・パレスでレコーディングされ、ニッケが全面的に初プロデュースしたアルバム。ハードなギター・サウンドとメランコリックが融合した哀愁のハイ・エナジー・ロック・ナンバー満載。日本盤にはボーナストラックとして、ヴァン・モリソンとアル・スチュワートのカバー曲を収録。
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