AV男優になるきっかけは出来すぎる実力から…!
──最初からAV男優になりたかったのですか?
コンピューター園田(以下、園田):そうではないですね。最初は大学新卒で入ったユ●クロで、うまい感じに半年で店長になれちゃって、その半年後に全世界の店舗NO.1になってしまいまして…コンベンションで表彰されたのですが、そこで偉い人に何がやりたい?って聞かれたので、今までカタログ事業しか展開してなかったので、「インターネット事業をしたいです」と言ったんです。そしたら、その翌日に何億と渡されて、「お前がやれ」と言われて、インターネット事業を立ち上げました(笑)。
──めちゃくちゃエリートじゃないですか!
園田:いやいや。でも日本で立ち上げて頑張っていたら日本一になれたので、アジア圏、アメリカ、ヨーロッパなど世界にも立ち上げて行きました。ここがブラックなんですけど…世界に広げてスタッフの人数は増えないのに、年率を30%は上げろと言われて、ストレスがどんどん溜まっていってしまって…。その時、インターネット事業部とカスタマーセンターのセンター長も兼任してしてたもので…。
──それじゃあ、パンクしてしまいますね
園田:そうなんですよ。僕バツイチなんですけど、海外を飛び回っているし奥さんともすれ違いが多くて…ある日、ネットで見た「ムービーズ友の会」っていう汁男優を募集しているサイトを見て応募したんですよ。好きな女優さんも出ていたんで、これだ!と思いました。当時は休みもなかったんですが、営業先に直接打ち合わせに行って直帰とかもしていたので、仕事の合間に抜け出してなんとか行けました。
──なるほど。そこからどんな感じでAV男優へと?
園田:その現場には、たまたま手配師さんという仕事を斡旋してくれる人がいたんですよ。無事、女優さんにもかけられて、帰ろうかなという時に手配師さんにスカウトされました。「汁男優の中ではしっかりしているし、連絡先を教えてくれないか」と言われて教えたんですよ。
──すごいですね!
園田:運が良かったんですよ(笑)。
年間500人が入って2、3人残れば良い業界
──AV男優になるのは難しいものですか?
園田:そうですね…。師匠のしみけんさん曰く、年間500人は入ってくるらしいのですが、そのうちAV男優として残れるのって2、3人らしいです。汁男優として残る人はもちろんいるんですが。
──残れる人の共通点などありますか?
園田:やっぱり仕事をきちんとこなせるというか、いろいろな人と繋がれる社会的なコミュニティ能力はいるかもしれません。それとは別に、作品の意図を読んで行動できるとか。あとは、最初に聞いた監督の段取りを暗記して、照明の位置を気にして、影にならないようにしたり、カメラの方向に女優さんを誘導して、綺麗に見えるように髪をどけて、手をひっぱったり、セリフのやり取りをしたり、いろいろと計算しなくちゃいけないんですよね。あと、女優さんが痛がらないように気をつけたり、そうすると考えすぎて結局勃たなくなってしまうんですよ…。なので、それができる人ですかね。
──プロフェッショナルなお仕事なんですね。凄い…!
園田:いや、僕は逃げた方なんで!(笑)体力的にも難しいので、監督業を始めました。
──そうなんですか?
園田:前の仕事を15年していて、業界に入ったのが遅かったんです。
──凄すぎます…!
園田:インターネット事業をしていたことが強かったかもしれません。その時のつながりにも結構助けられました。
──サクセスストーリーですね!
園田:いや、運が良かっただけです!
ずっと同人やってる気持ちです!
──3年続けてみて、変わったことってありますか?
園田:作品を作っていても趣味の延長な感じが強いんですよ。会社でやってるというよりは、メンバーに恵まれていて、好きな仲間と好きなことをしてそれで食べていけてるって感じです。基本的には可愛い女の子に好きなコスプレを着てもらって、やりたいようにエッチしている感じです(笑)。
──衣装を作ってくれる、ひなちゆんの存在は大きいですか?
園田:すごく大きいです! 実は出会ったのは作品とは関係ないコスプレオフ会なんです。現場では気づいてなかったんですけど、会った時に話してみると彼女はそのオフ会の幹事でして…。これは、ガチ趣味の人だと思っていろいろと話していたら、めちゃくちゃクオリティの高いコスプレを自分で作っていたり、ウイッグもすごく綺麗にカットしているんですよ。最初は既存の服とかを加工して使おうと思っていたんですが、「それ仕事にしない?」って誘いました。「そんなに作れないけどいいよ」と言ってくれて、でもその代わりに出演したいとなったので、最初は彼女なんです(笑)。この出会いはすごいです!
──起業する時、不安とかはなかったですか?
園田:実は、会社員時代に中国から服を仕入れて売るネット通販会社とか、本社のある山口県にスープカレー屋や串カツ屋さんを作ったりしていたので、ノウハウはあったんです。
──スーパーエリートじゃないですか!?そちらは続けようとは思わなかったんですか?
園田:最初の立ち上げの苦労はいいんですが、黒字になっても、5年後とか先のこと考えると苦労が見えてくるじゃないですか。
──凄い…! 最強属性は今後も続けてくれますよね?
園田:小学校くらいからアニメとゲームは好きで、コスプレが好きなんで、手放すことはないです! 勃つ限りは出演します! もう最近では、アニメになる前のラノベの段階のあんまりイラストがない状態から、このイラスト可愛い!と盛り上がって後ろ姿を想像して作ったりして、アニメになった時に、こうだったのか! ってみんなで盛り上がっています。だからすごく楽しくて、ずっと続けたいです!