2019年5月にリリースされた伊藤 蘭ソロ・デビュー・アルバム「My Bouquet」からの楽曲と共に、キャンディーズ・ソング満載のセットリストでお贈りする「伊藤 蘭コンサート・ツアー2020 ~My Bouquet & My Dear Candies!~」。本ツアーのキャンディーズ楽曲の予定演奏曲目が一部発表された。

キャンディーズ楽曲、予定演奏曲目

・ハートのエースが出てこない (1975年12月)作詞:竜真知子/作曲:森田公一/編曲:竜崎孝路 ・春一番 (1976年3月)作詞・作曲・編曲:穂口雄右 ・哀愁のシンフォニー (1976年11月)作詞:なかにし礼/作曲:三木たかし/編曲:馬飼野康二 ・やさしい悪魔 (1977年3月)作詞:喜多條忠/作曲:吉田拓郎/編曲:馬飼野康二 ・暑中お見舞い申し上げます (1977年6月)作詞:喜多條忠/作曲:佐瀬寿一/編曲:馬飼野康二 他、キャンディーズソング満載のセットリストが遂に実現する。

伊藤 蘭 インタビュー

伊藤蘭インタビュー公開「ひとりでステージに立つ日が来るとは」! キャンディーズ曲の予定演奏曲目を発表!
昨年、じつに41年ぶりに音楽活動を再開。ファースト・ソロ・アルバム「My Bouquet」をリリースし、初の単独コンサートを開催した伊藤 蘭。「自分の可能性を試してみたかったし、歌をやるならここが最後のチャンスかなと思いました」という彼女にとっても記念すべき年となった。 アルバム「My Bouquet」には、井上陽水、佐藤 準、阿木燿子、宇崎竜童などが楽曲を提供。ポップス、ボサノバ、ロック、昭和歌謡などを取り入れた多彩なサウンド、表情豊かなボーカルが楽しめる仕上がりに。 「何度も聴きたくなるようなメロディの楽曲を選ばせてもらったのですが、自分でもいいなと思える曲ばかりです。
ただ、歌うことが本当に久しぶりだったので、目覚めるまでに時間がかかりましたね(笑)。聴かれた方々が喜んでくださっているようなので、ホッとしました」 6月に行われた<伊藤 蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019>では、ニューアルバムの楽曲に加え、「春一番」「ハートのエースが出てこない」「年下の男の子」などキャンディーズの名曲も披露。 「まさか自分がひとりでステージに立つ日が来るとは思ってなかったので、“人生には想像もしなかった事が起こるんだな”って。ミュージシャンやコーラスのみなさんの演奏が素晴らしく、そのなかで歌うことで、私の緊張も少しずつほどけて。音楽の力はすごいなと再認識しました。キャンディーズの楽曲は何百回と歌ってきたので、“やり始めたら自然と体が動くだろう”と思っていたんですが、まったくそんなことはなくて。
41年という月日の長さを感じました(笑)。会場に足を運んでくだった方の嬉しそうな表情を見て、“歌うことを選んでよかったな”と実感しましたね」 往年のキャンディーズのファンを中心に大きな話題を集めた前回のツアーに続き、2020年2月からは「コンサート・ツアー2020 ~My Bouquet & My Dear Candies!~」がスタート。ツアータイトル通り、新作「My Bouquet」とキャンディーズの楽曲で構成されるが、前回よりもキャンディーズ・ナンバーが増えるという。 「吉田拓郎さんに作曲していただいた『やさしい悪魔』や、『暑中お見舞い申し上げます』なども歌う予定です。『暑中お見舞い~』は振り付けが意外と激しくて、“アハハン”なんて歌ってるし(笑)、かなり大変そうです。キャンディーズの曲は歌うのが難しいんですよ。
でも、コーラスの方がカバーしてくださるし、“聴いてみたい”というみなさんの気持ちにも応えたくて20代の女の子が歌うために作られた楽曲を今の私が歌うのはかなりハードルが高いですが(笑)、そのぶん、お客さんがよく知ってくださっているので、私の声と皆さんの心の声で一緒に歌えたらなと。リラックスして楽しんでもらえたら嬉しいです」 「音楽を通して、シンプルに自分と向き合えるのがとてもいいですね。課題はいっぱいありますけど、それさえも楽しいし、元気の源になっています」と笑顔で語る伊藤 蘭。70年代のキャンディーズの名曲、40年のときを経て生まれた「My Bouquet」の世界をタイムマシンのように行き来するステージをぜひ体感してほしいと思う。 取材:森朋之 / 撮影:東美樹