毎月、 近藤麻理恵と川村元気氏2人の対談と、 小説が掲載される。 家の片づけを手伝う仕事をするミコには不思議な能力があり、 部屋の中のモノの声が聞こえる。 なぜ依頼人たちは片づけられないのか。 なぜ片づけるべきなのか。 片づけノウハウを交えながら、 人とモノにまつわる物語が、 時におかしく、 時に感動的に描かれる。 近藤麻理恵コメント 読んでくださるみなさんにとって、 このお話しが、 自分が持っているモノや一緒に暮らす家族、 あるいは自分の生き方について、 見つめ直す機会になれば。
家にいなくてはいけなくなっているこの期間こそ、 家での過ごし方、 その部屋にいて心地良いかどうかを、 考えていただければいいなあ、 とも思っています。 物語の中には片づけを手伝うミコという主人公が出てきますが、 近藤麻理恵の物語ではないと思っています。 ぜひ味わっていただきたいのは、 一つ一つの物語によって、 ご自分の心がどう動くか、 です。 川村元気コメント 近藤さんの片づけ法で感銘を受けたのは、 捨てるモノ、 残すモノを選ぶ時の<触った時に、 ときめくか>という基準。 それはメソッドというより第六感的で、 人類の大半にわかる感覚。 近年僕は、 <目に見えないけれどそこにあるもの>をテーマに物語を作りたいと思っていました。
この物語の主人公・ミコはモノと対話できます。 それはどこか近藤さん的でありますが、 万物に神を見ることは日本人に元々あったセンス。 その感覚を「ステイホーム」時代に部屋の中だけで完結する片づけの物語として小説にできないかと、 今、 試行錯誤しています。
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