
最近なんだか輸入車が高い……(涙)。コスト面は度外視でクルマを選びたい“クルマニア”にとってしても、あんまり値が上がりすぎるのはやっぱりツラいですよね? そんななか〈メルセデス・ベンツ〉から朗報! なんと、絶対的に人気ドル箱モデルであるはずのSUV GLCに、新たなエントリーグレードが追加されたのだ。
このグレードが追加されたのは今年の3月。ベースとなるのは2ℓ4気筒ディーゼルターボの220dだ。もちろん四輪駆動の4MAITICも9速のATも、これまでのベースグレードとなんら違いはない。出力も絞ってないし、パワーも同じだ。もちろん、マイルドハイブリッドのISGもしっかり搭載されている。ではなにが違うかというと、つけられるオプションとボディカラーを絞ったのだという。


とはいえ、大人気の“AMGラインパッケージ”と“パノラミックスライディングルーフ”は選べるし、実は“AMGラインパッケージ”をつけてしまえばホイールも20インチに変更できるから、従来のベースグレードと外観上の違いはなくなってしまう(装着しなければコアグレード専用の18インチになる)。インテリアの選択肢も絞られ、“AMGラインパッケージ”装着か否かで雰囲気が変わってくるので、そのへんはお好みに合わせてチョイスしてほしい。
しかし、ここで意外な逆転現象が起こったのを追記しなければ。
筆者がレビューのためにお借りした撮影車は、“AMGラインパッケージ”すらもついていない正真正銘の“コア”グレードだった。だけど、これがまあ意外にも上品でイイ感じなのだ。AMGのエアロパーツもついていないから、なんともすっきりシンプルで、そもそものデザインのプレーンな魅力が際立ち、かえって新鮮だったりもする。「ああ、メイクを落とせば本来こんなに素肌のきれいなコだったんだな」とマジマジと眺めてしまうほどだ。

★DATA 〈メルセデス・ベンツ〉GLC 220 d 4MATIC Core(ISG)
●全長×全幅×全高:4720×1890×1640㎜
●車両重量:1930kg
●ホイールベース:2890㎜
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒ディーゼルターボ
●エンジン最高出力:145kW(197PS)/3600rpm
●エンジン最大トルク:440N・m/1800~2800rpm
●ハイブリッドモジュール最高出力:17kW/1500~2500rpm
●ハイブリッドモジュール最大トルク:205N•m/0~750rpm
●トランスミッション:9速オートマチック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:819万円
INFORMATION
●メルセデスコール
TEL:0120-190-610
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文=今井優杏 text:Yuki Imai