これは同行がカードローン「ラピッド」の契約者向けにキャンペーンの景品として提供していたデジタルギフト情報を不正に取得し、自身の電子マネー等に交換していたとして、同行の業務提携契約先であるアコム株式会社からの出向者として同行ラピッド支店に勤務していた元行員(出向期間:2022年4月1日から2024年8月16日)が、電子計算機使用詐欺罪の容疑で9月1日に逮捕されたというもの。
札幌方面中央警察署では、元行員の逮捕容疑を「2024年6月6日から同年6月7日までの間、北海道銀行が顧客に贈呈したデジタルギフト情報を不正に入手し、計36,000円相当を被疑者が管理する電子マネー等へ交換した疑い」としている。
同行では2024年8月に、デジタルギフト発行事業者から同行が顧客へ贈呈したデジタルギフトの情報を使用して、何者かが電子マネー等を不正に取得していると強く疑われる事案があると報告があり内部調査を進めたが、同行単独の調査では犯人の特定を含め、事件の詳細把握に限界があったため、2024年9月に警察へ被害相談し、同行も協力のうえで捜査が進んでいた。その後、元行員のアコムへの申し出があり、同行で申し出内容を精査した結果、元行員による不祥事件と把握している。
同行では内部管理態勢の更なる充実・強化を図り、信頼回復と再発防止に取り組むとのこと。
アコムでも9月1日に、2025年7月10日付で当該元社員を懲戒解雇の処分にしたと公表している。