中国のポータルサイト・網易に16日、「日本に行った後、日本に対する見方にどんな変化が起こったか」とする記事が掲載された。
記事は、日本に行く前は歴史的なわだかまりや政治的な問題の影響により「実のところ、日本人は中国人を差別しているのではないかと心配していた」とした上で、実際に日本に行ってみると「差別を受けていると明らかに感じたことはなかった」と紹介した。
そして、日本国内では政治に関心を持っている人は決して多くなく、コンビニエンスストアで新聞を買っていく人の多くは一般紙ではなくスポーツ新聞だと説明。国どうしの諍いに対する興味関心は薄く、米国の問題に関心を寄せる程度だとしている。
また、仮に日本人が実は中国人を蔑視し差別していたとしても、それを露骨に態度に表すようなことはなく、面と向かって罵倒したり、ましてや自動車などの製品を破壊することもないと指摘。「そういった意味でのモラルの高さは紛れもないところであり、非常に敬服する」と評した。
一方で、日本でしばらく生活していると、日本国内でもモラルやマナーに欠ける行動をしばしば見かけると紹介。電車やテーマパークなど公共の場所で騒ぐ子どもを注意せず見て見ぬふりをする母親の姿や、コンビニエンスストアでレジに並ばない人に対して「すみませんが並んでください」と注意する店員の姿などを例として挙げている。
その上で、「日本であろうがどこであろうが、一つの社会においてこのような現象が生じるのは正常なことなのだ。日本は軍隊ではないのだから、モラルのない行為が一つたりとて起こらないというのは、不可能なことなのである」と伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)