日本は古代中国から多くのことを学び、取り入れてきた。近代では逆に中国が日本から学ぶことも増えており、現在でもそれは変わらないようだ。
記事が挙げた1つ目は「日本人は細部をおろそかにしない」ことだ。一例として記事は「トイレ用擬音装置」を挙げた。主に女性用トイレに設置されており、ボタンを押すだけで疑似的なトイレの洗浄音が発生するので、排泄時の恥ずかしい音をかき消すことができると紹介した。これは中国ではまず見られない装置だと言えるが、こうした機能は「日本人が細部をおろそかにしない」からこそ生まれたものであり、消費者の小さなニーズを拾い上げた結果であると指摘した。
2つ目は「学ぶことに対する熱意」で、唐の時代の中国は非常に強かったが、日本は唐に何度も人を派遣して多くのことを学んだと伝えた。それで今の日本に残る文化の多くが、唐の時代に中国から伝わったものだと指摘している。しかも、日本は「良いものだけを学び、悪いものは導入しなかったので賢い」と称賛した。確かに日本は中国の科挙や宦官制度などは導入していない。
3つ目は「科学技術を重視すること」だ。実際に日本人のノーベル賞受賞者は非常に多いが、これは基礎研究を安定的にサポートし、若い研究者を育てることを重視し、いつも危機意識を持っているからだと説明した。
4つ目は「匠の精神」で、これは中国が特に学ぶべきことだと主張した。
記事が指摘する日本から学ぶべきことは、以前からよく言われていることばかりだ。繰り返しこのような記事が出るということは、いまだに中国は日本から学べていないということなのだろう。「日本から学ぼう」とのスローガンだけなく、実際の行動が求められると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)