日本経済は、「失われた20年」あるいは「30年」とよく言われるが、それでも日本は現在でも国内総生産(GDP)で世界第3位の地位にいる。中国メディアの快資訊は26日、「何十年も止まっているはずの日本経済が、今なお世界有数の経済力を持つ理由」を分析する記事を掲載した。
記事は日本経済について、止まっているように見えるが「実は停滞しているわけでも、後退しているわけでもない」と分析した。確かにバブル崩壊をきっかけに爆発的な経済成長は影をひそめたが、日本はこの間「内部の手術に専念してきた」と伝えている。バブル期には急速な発展で、経済的には豊かになったが、発展が不均衡だったため日本に「産業構造のゆがみ」をもたらした。そのため、今はこのゆがみの調整に専念しているというわけだという。
また、日本はバブル崩壊後も海外に多くの資産を保有していると指摘した。急速な経済成長は止まったものの、日本が持つ大量の対外純資産は「海外にもう1つの日本を持つ」と言えるほどであり、しかもこれらの海外資産はいずれも良質な資産だと紹介した。
そのため記事は、同じく「失われた20年」を経験したロシアと日本を同列に置いてはいけない、と中国人にありがちな思い違いを訂正している。ロシアの場合は本当に経済成長が止まってしまったが、日本は「基礎を固め、海外へ出撃」し、海外資産を蓄えるための20年だったと振り返った。
記事は、これだけの時間「基礎固め」してきた日本は、「出撃」するだけの十分な力を蓄えていると言いたいのだろう。日本はやはり、中国人にとって油断のならない隣国と映っているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)