多くの国々で高齢化が深刻になっている中、中国メディアでも「中国も今後の高齢化に向け、すでに医療レベルの進んでいる国々の政策を参考にすべきだ」との意見を掲載することがよくある。中でも、医療介護制度については、日本の政策を参考にすべき、との意見も多くある。
記事は、米国の医学アカデミーにも属する励建安教授の意見を掲載している。それによると「高齢化社会になっていく中、退職する年齢になってもまだまだ健康に働ける”アクティブシニア”という生き方」を紹介している。中国も日本のように、高齢者が、ただ家族に頼って生きるのではなく、自立した生活を続けられるよう、先進的な医療と、運動などで自己管理していくべき、と強調した。
そのうえで、この点で「アメリカのモデルより、日本の医療、介護モデルは中国が参考にすべき点が多い」と述べた。例えば、医療、カウンセリング、看護、栄養士など、様々な専門知識を統合したような専門家が必要になると提言している。また、高齢者のケアに関し、より先進的でITやロボットなどテクノロジーを駆使した「介護」こそ、今後の時代にふさわしいとまとめた。
記事は結論として、単純にアメリカや日本がこの点で進んでいるとはいえ、海外の制度を単純にマネするのではなく、先進国の良い部分を参考にしつつ、中国独自の介護・医療制度を創設すべきとまとめている。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)