衛生面を非常に重視する日本では、トイレに対するこだわりも強いと言えるだろう。中国メディアの快資訊はこのほど、日本の住宅のトイレに見られる「細部への配慮」について紹介する記事を掲載した。
記事の中国人筆者は、日本のトイレを紹介するにあたってまず「自分は決して外国かぶれや海外崇拝ではない」と前置きをしている。近年、愛国主義が高まり外国製ではなく国産品を使うべきという人が増えているからかもしれない。そのうえで「外国かぶれでなくても、日本のトイレの設計には感服せざるを得ない」としていくつかの特徴を紹介している。
記事が挙げた1つ目の点は「トイレと風呂が分かれていること」だ。ワンルームマンションなどを除けば、日本ではトイレを独立した空間とするのは標準的な設計だが、中国ではベッドルームが数部屋あるようなマンションでもトイレと風呂、洗面所が一緒になっていることが多い。また、「芳香剤」も日本と中国とでは異なるという。中国にも芳香剤はあるが液体タイプが多く、使い始めて数日で効果がなくなることが多いそうだ。日本の芳香剤は固形タイプもあって効き目が長持ちすると評価している。
さらに、日本はトイレの「空間利用」が上手だと称賛した。独立したトイレを確保する日本では、多くの場合トイレは非常に小さな空間になるが、トイレの上部や両脇などに収納棚を設置していると伝えた。これは中国でも適用できることだとしている。
中国は比較的最近まで公衆トイレではドアがない「ニーハオトイレ」が多かったほどなので、トイレにまで気を配る習慣や考え方があまりなかったのかもしれない。日本人のトイレに対するこだわりは中国人にとって大いに参考になっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)