日本の義務教育制度は、小学校が6年、中学校が3年の計9年であり、これは中国も同じだ。しかし、同じ年数の義務教育でも公平性は異なるようだ。
中国メディアの快資訊はこのほど、日本の教育制度がいかに公平かについて紹介する記事を掲載した。

 記事によると、日本の教育理念は「教えありて、類なし」に極めて近いという。これは孔子の論語にある言葉で、「人は受けた教育によって差がでるのであり、生まれついての差はない」という意味だが、教育の公平性を重視している日本は、まるで孔子の言葉を体現しているかのようだと伝えた。

 では、日本では具体的にどのような点に教育の公平性が見られるのだろうか。その1つとして「学校間のレベルの格差があまりないこと」を挙げた。日本は住む場所に基づいて通う学校が決まるが、教師の質に偏りが出ないように教師の給与はほぼ横並びで、しかも定期的に異動があると伝えている。これは学校間の格差が大きい中国とは大きな違いだ。中国では農村部の学校は教師のレベルも低いことがほとんどで、子どものために都市部に家を購入して学校に通わせる人も少なくない。

 また、「学校設備」の面でも公平性が見られると紹介した。日本は都会の学校か農村部の学校かに関わらず、設備は基本的に同じで、生徒が100人に満たないような小さな学校でも、音楽室、プール、体育館などの設備があると伝えている。

 逆に中国では「重点学校」に指定された学校の設備は非常に整っていて一流の教師をそろえ、質の高い教育を施している。一方、特に農村部の学校は施設が整っていないのが現状であり、とても公平とは言えないだろう。
日本でも最近では教育の格差が問題視されているが、それでも中国と比べればずっと公平だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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