日本製品は、多くの分野においてその高い品質や耐久性で人気が高いが、これはバイクの分野でも同様だ。2020年の世界のオートバイ業界の売上高ランキングによると、1位がホンダで24.43%と圧倒的なシェアを誇り、2位のヤマハが13.05%だった。
中国メディアの快資訊はこのほど、日本と中国のバイク産業には圧倒的な差があると指摘し、これだけの差が生じた理由について分析する記事を掲載した。中国の政策が大きな影響を与えたとしている。
中国の都市部では、今やバイクを見かけることはまずない。中国ではバイクのような乗り物に乗っている人がたくさん見かけるが、これはエンジンを積んだバイクではなく、電動バイクだ。
記事は、中国の多くの都市では環境対策や渋滞対策などを理由に内燃機関を搭載したバイクが原則禁止されていると紹介し、この「バイク禁止」の政策のため、中国のバイクメーカーは研究開発の意欲がそがれ、産業発展が阻害されたと分析した。また、外国のバイクメーカーが中国に対して「技術封鎖」をしたことも理由の1つと主張している。
一方、日本にはバイク禁止のような政策はなく、むしろバイク文化が発展していると記事は紹介した。一定数のバイクファンがいてツーリングを楽しむ人も多いので、バイク産業の発展に貢献していると論じており、こうしたバイクをめぐる環境の違いゆえに、中国のバイク産業が発展しないのはやむを得ないことの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)