中国のポータルサイト・百度に13日、「日本は二次元文化大国なのに、どうして日本人は『オタク』を毛嫌いするのか」とし、日本語の「オタク」と中国語の「宅男」、「宅女」の間に存在する微妙なニュアンスの違いについて紹介する記事が掲載された。

 記事は、中国ではマンガやアニメ、ライトノベルを愛好し、関連の活動に参加する人全員を「宅男」、「宅女」と呼ぶと紹介。
あくまで中立的な性質の言葉であり、ネガティブなニュアンスを持つものではないと伝えた。

 一方で、日本の「オタク」という言葉は「究極のネガティブワード」であり、社交性に乏しくほぼ一日中自分の部屋に閉じこもりゲームをしたりアニメを見たりする人を指すと説明。仕事をせず、親のすねをかじって生活する、学校でいじめられたり、社会から排除されたりするといったイメージさえも帯びているとした。

 また、「心が幼稚、行動が過激、服装がダサい、ひねくれている、三次元と二次元の区別がつかない、現実逃避している」などといったネガティブなレッテルを張られることが多く、ひとたび「オタク」であることが周囲に見つかると、他人から差別や言葉の攻撃を受ける可能性もあると紹介。それゆえ、自身の愛好と日常生活や仕事とのバランスをとるため、大多数の「オタク」は自分の趣味をできる限り隠そうとするのだと伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)