中国人はよく「差不多」という言葉を使う。これは「だいたい」という意味で、細かなことにこだわらない国民性をよく表している言葉と言えるだろう。
一方、日本人とドイツ人は、何をするにしてもまったく手を抜かないという国民性で知られているが、中国人から見ると「日本人とドイツ人には違いもある」ようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、日本人とドイツ人の「仕事に対する真面目さには違いがある」と分析する記事を掲載した。

 記事によると、ドイツ人の真面目さは「正確、精密、規格化」に特化しているという。これは、ドイツの工業製品が高品質であることからよく分かり、一般家庭のキッチンはきれいに調理器具などが並べられていて「まるで実験室」のようで、「このような生活は息が詰まる」とした。

 また、ドイツ人の持つ正確さはスーパーに行っても明らかで、棚に並ぶ野菜や果物は同じ大きさに揃っており、広告で「誤差は5%以内」と言い切っているほどだと伝えた。ドイツ人の「規格化」は世界中にも影響を与えており、ドイツ工業規格を採用している国は多いとも伝えた。

 一方、日本人の真面目さは「細部、周到、極めること」によく表れていると記事は分析した。日本の「職人」は、何事も究極を求める日本人の真面目さをよく示しているという。「周到さ」については、日本人は「すべての可能性」を考慮し、常に製品を改善し続けていることからよく分かるとしている。

 さらに、日本人の細かさは「事の大小を問わず」に表れており、このため、「重要ではないこと」ですら極めようとしていると主張した。一例として、日本のある企業は長年かけて100万分の1グラムの歯車を作ったが、用途は決まっていないと伝えた。

 最後に記事は、ドイツのような正確さと規格化は融通が利かず頑固になりやすく、日本のような細部にこだわり究極を求めると、つまらないことに頭を悩ませるようになるとの欠点になると指摘した。
ある程度完全さを求めるのは良いこととしつつも、物事を先延ばしにして効率の低下を招く恐れがあると否定的な見方を示している。やはり中国人には何事も「差不多」の方が良いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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