中国のポータルサイト・百度に24日、「日本人はどうして刺激が強いわさびを好んで食べるのか」とする記事が掲載された。
記事は、わさびの辛さは中国ではおなじみの唐辛子による辛さとは異なり、刺激の強い香りが鼻腔から脳に入り込むような感覚であり、食べ慣れない人は呼吸がしづらくなり、鼻水や涙がダラダラと出てくると紹介。
そして、わさびの「魂」とも言える強い刺激を生み出しているのがアリルイソチオシアネートと呼ばれる物質であり、この物質は刺激が強いだけでなく、血液をサラサラにする作用があると言われており、体に良い成分も含んでいると説明。ただし、揮発性が高いために、すぐに食べなければ成分が失われてしまうと伝えた。
その上で、日本でわさびが非常に好まれている理由として、日本には中国ほどたくさんの調味料がなく、わさびが重宝されてきたこと、そしてわさびに油っこさを中和させる作用があり、なおかつ素材の味を邪魔することがなく、さっぱりとした味わいを好む日本人の舌にマッチしている点を挙げた。
記事は一方で、わさびには寄生虫や細菌の繁殖を防ぐ効果があるものの、菌を殺す訳ではないと指摘。なおかつ一度に使用する量も少ないため、衛生面におけるわさびの効果を過信すべきではなく、新鮮な食材のお供として使用すべきであることを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)