調査会社IDCによると、2020年の中国のスマートフォン市場は、ファーウェイがシェア1位をキープした。2位以下はVIVO、OPPO、小米、アップルとなっており、上位4社が中国ブランドで、全体の約85%のシェアを占めた。
日本ブランドは今やほとんど見かけない。

 中国メディアの快資訊はこのほど、「日本のスマホは優れているのは間違いないのに、なぜ中国では人気がないのか」と問いかけ、この理由について分析する記事を掲載した。2つの要因が関係しているという。

 その1つが「日本の優れた技術があまり実用的ではない」ことだと分析した。日本メーカーが作るスマホは確かにすごい技術を使っていると認めつつも、普通に使うユーザーには不必要な機能だったりすると強調。この点で中国のスマホは、非常に実用的で使用率の高い技術だけを搭載しているという違いがあると指摘している。


 もう1つの理由として、日本のスマホは「値段が高い」と指摘している。最新の技術を採用しているので値段はどうしても高くなってしまうが、ユーザーは購入時にやはり「値段」を気にするもので、同じような性能のスマホでも中国ブランドはかなり安いと指摘した。

 この「値段の高さ」は、日本製品全般に見られる傾向だと記事は分析し、技術や性能は高くても、消費者としてはそこそこの性能があれば十分で、より価格を重視するので、「余分な技術が多すぎて値段の高い日本製品は売れなくなっている」と主張した。現状では、中国のスマホ市場で日本ブランドが巻き返すのは難しいのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)