中国も大都市ではすっかり先進国と変わらない生活ができるようになり、公共のインフラには先進的な技術が多く導入されている。しかし、進んだ技術がいくら導入されても、日本とは根本的に何かが違うようだ。
中国メディアの百家号は27日、「日本のバスは中国と違う」と紹介する記事を掲載した。日本のバスには感心するところが多いとして、中国との違いを3つ紹介している。

 記事はまず「車両が違う」と指摘している。外観はほぼ同じだが、車内を見ると日本のバスは椅子がふかふかしていて、「乗っている間に休める」と紹介した。中国のバスはプラスチック製の椅子が主流で、「休む」ことを前提にしていないようだ。また、日本では車いす利用者のためにスロープ板が用意されていて、車内には専用のスペースが設けられ、安全のための固定装置もあると伝えた。


 2つ目に、「日本のバスは利用者が少ないので、ゆったりしている」とした。中国では通勤通学でバスを利用する人が多いためか、ラッシュ時は非常に混雑する。この点、日本ではふかふかの椅子にゆったり座り「車窓を楽しみながら」乗れる、と優雅さを伝えている。

 最後に、「日本は利用者のマナーが良い」と称賛している。他の乗客の迷惑にならないように、乗客自らが自主的に荷物を足元に置くのをよく見かけると紹介した。運転手の態度も非常に良く、スピードを上げる時やブレーキをかける時にアナウンスしてくれる、と中国では考えられない親切ぶりを伝えている。


 記事に対して、「同じ人間なのになぜこうも違うのか」、「人間本位という考え方は日本に行けば分かるということだな」など、感心しつつ中国と比較して残念がる反応が多く寄せられた。利用者が本当に求めるのは、最先端技術を駆使することよりも、利用者が感じ取れる優しさなのでははないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)