古代中国の歴代王朝は周辺国に大きな影響を与えた文明大国だったと言えるだろう。日本も古代中国からさまざまな事物を学び導入したが、現代においては中国の周辺国への影響力はかつてに比べて小さくなったと言える。
これは周辺国が「脱中国」に動いたためだという。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「脱中国化に成功した国トップ4」を紹介する動画を配信した。

 配信者によると、脱中国化に「最も成功した国」の1位はシンガポールだという。シンガポールの人口に占める中華系の割合は7割を超えているが、この数十年で脱中国を急激に進めたと不満そうに伝えた。公用語に英語を採用するほどだとし、「かつては中国を祖国とし、中国のために労力を惜しまなかったのが、近年ではすっかり西洋寄りになってしまった」と残念そうだ。

 続けて、2位は「韓国」、3位が「ベトナム」で、どちらも長く中国の影響を色濃く受けてきたが、どちらも「漢字を廃止したという共通点がある」と指摘している。また、韓国には米軍が駐留していて、キリスト教徒の割合が高いので2位としたようだ。

 そして動画では4位に「日本」を挙げている。日本はかつて遣隋使・遣唐使を何度も派遣して意欲的に中国から学んだ国だと指摘する一方、明治維新後は西洋から学び、戦後は米国の影響を強く受け、「現代の日本人の頭は欧米文化でいっぱいになった」からだと主張。とはいえ、古代中国文化が日本に与えた影響はあまりに大きく深いので、完全には脱中国ができておらず、いまだに年号を使用していることからもそれは明らかだとしている。

 動画に対して、「日本は今でも漢字を使用している」と指摘するコメントがあったが、良いものは積極的に取り入れて発展させるのは日本の特徴と言えるだろう。漢字を廃止しなかったという点では最も「脱中国化」していない国と言えそうだ。
このほか、「なぜ中国人は中国から日本製品や韓国製品を除き去れないのだろう。中国製品はもっとがんばれ」などのコメントもあった。いずれにしても、中国人にとって「脱中国化」はあまりうれしい話ではないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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