記事がまず紹介したのは街中に「海抜表示板」があることだ。これは、東日本大震災で津波による大きな被害が出たことを踏まえ、少しでも津波被害を軽減するために電柱などに海抜を表示するようになったと伝えた。中国にはない表示板だ。
また、日本では「マナーについて注意する広告」が多いと紹介した。電車では座席を詰めて座ることや、ホームで自撮り棒を使わないこと、喫煙に関する注意を促す広告があり、「これらはいずれも、人に迷惑をかけないという考えから来ている」と分析している。
さらに「自動販売機の紙幣投入口にカバーがしてある」と伝えた。これは、ごみなどが入り故障するのを防ぐためだが、中国の自動販売機は屋内の設置が多いためか紙幣投入口にカバーは付いていないようだ。そもそも、現金が使えずモバイル決済にしか対応していない自販機も少なくない。
記事は、日本ではほかにも多くの細部にわたる配慮が見られ、「日本人は本当に隅々までよく配慮している」と称賛し、記事を結んだ。中国では「用心良苦」という言葉はあっても、なかなか実践できていないのが現状であり、この点で日本はよいお手本となっていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)