台湾では、かつての歴史的な背景もあって「おばさん」や「あたまこんくり(頭がかたい)」など、日常的に日本語由来の言葉が使われている。さらに、最近では若者の間でも日常的に日本語の単語が使われている。
台湾メディアのYahoo台湾が、「”かわいい”や”おいしい”だけじゃない! みんなが知っている日本語の形容詞15個」と題する記事を掲載した。

 記事は、「観光編」と「生活編」に分けて、日常でよく使われる日本語を、日本語、ローマ字、そして漢字読み表記で紹介している。例えば、おいしいは「欧伊西伊」などと表記するそうだ。

 観光編では、「おいしい」、「かわいい」、「きれい」、「高い」、「安い」、「すごい」など、日本人でも良く使う単語が並んでいる。他にも、「楽しい」などは「塔NO喜伊」などと漢字と英語を混ぜて表記するようだ。また、「食べやすい」、「着心地がいい」なども知られているようだ。

 生活編では、「暑い」、「寒い」など、日常的に使われる言葉もある一方、「やばい」など若者を中心に使われる言葉も紹介されている。「やばい」については、「もともとは“危ない”などの意味を持つ単語だったが、今では“震えるほどすばらしい”などの意味を持つようになっている」と記事で説明していた。

 記事はまとめとして、「こうした言葉は、日常的に使われる言葉で、日本に旅行で訪れた時にもそのまま通じる言葉。今のうちから覚えて使ってみよう」とまとめていた。

 台湾では、中国語と現地で使われている台湾語を混ぜて会話することもある。さらに、単語レベルでは、日本語や英語の単語をそのまま使うこともあるため、台湾で生活していると、ラジオやテレビなどで、「おいしい!」とか「かわいい」などといった単語が聞こえてくることもあるようだ。
日本語の単語をあえて使うことで、外来語の雰囲気を残そうとしている点は、日本のカタカナ語の使用と似ている。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)
編集部おすすめ