コロナ前の2019年、世界の海外旅行客数は約14億6000万人だったが、そのうちの約1億5400万人が中国からの旅行客であり、国籍別としては最多だった。中国人の旅行先には台湾も含まれており、馬英九政権時代は訪台旅行客の4割以上が中国からの旅行客だったという。


 中国からの旅行客の増加は、台湾経済の活性化に貢献したはずだが、台湾では否定的な意見もあったようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻は2日、「中国人旅行客を歓迎しなかった台湾人が多かったのはなぜか」と問いかける動画を配信した。

 動画では台湾人の見解として、台湾で中国からの旅行客が歓迎されない2つの理由を紹介している。まず1つ目は「物価が上がった」ことで、中国人客が増加したからといって多くの台湾人にとっては直接的なメリットはないと強調。観光客相手の商売なら恩恵を受けるが、それ以外の台湾人には関係がなく、中国人が増えて消費が増えたことで物価が上がり、逆に台湾人の生活が苦しくなったとしている。

 2つ目は、中国からの旅行客は「マナーが悪い」ので不評だったとした。ごみのポイ捨てや、大声で騒ぐなどの迷惑行為により、「中国からの旅行客は民度が低い」というイメージが付いてしまったようだ。これは、日本でも同様だと言えるだろう。

 動画で取り上げた2つの理由はいずれも、台湾だけでなく、世界中の観光地で現地の人々が共通して感じてきたことだろう。中国人と台湾人はほとんど同じ言葉を話し、会話も問題なくできるはずで、旅行という相互交流の機会があっても双方には一定の溝があることが見てとれる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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