日本は明治維新以降、西洋化に舵を切ったことによりアジアでいち早く発展することに成功した。同じころ西洋から学ぼうとしながらも失敗した清とは対照的だったと言えるだろう。
では、日本は「脱亜入欧」に成功したのだろうか。

 中国のQ&Aサイト・悟空問答にこのほど、「日本は脱亜入欧に成功したのか」と題するスレッドが立てられ、多くの中国人が議論を交わしている。

 「脱亜入欧」については、ほとんどの中国人が「おおむね成功した」と捉えているようだ。なかでも多かったのは「アジアで唯一G7に入っているから」というもので、アジア諸国のなかで日本は特別視されている、と中国では理解されているようだ。

 日本が「特別扱い」されている理由については、「実力があるから」という声が多く、他には「お金があるから」、「科学技術が認められている」という声もあった。また、日本は経済や政治では完全に「脱亜入欧」を果たしているが、文化や人々の価値観、生活習慣という点ではアジアそのものであるとし、「日本は極めて不思議な国」との見方を示すコメントも見られた。

 一方、「日本は実力があるから欧米から尊重されているだけで、本当の意味で欧米諸国と平等なわけではない」という主張も目立っていたが、これは嫉妬に近い意見かもしれない。

 明治維新の脱亜入欧は、中国では近代日本の成功の1つとしてよく知られており、話題になることが多い。ただ、「日本が特別視されている理由」については、本当に経済力や科学技術だけならば中国も「特別視」されていて当然であり、他にも理由があるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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