中国のポータルサイト・網易に14日、「日本ではスイカがものすごく高価なのに、どうして中国から輸入しないのか」とする記事が掲載された。

 記事は、夏を代表する果実の一つで水分たっぷりの甘いスイカについて、中国では至るところで見かけることができ、なおかつその値段も非常に安いことで知られていると紹介。
これに対して日本ではスイカを含めたあらゆる果実が非常に高価であり、日本人はスイカをまるごと買うことはほとんどないほか、しばしば贈答品としてスイカが用いられるのだと伝えた。
 
 そして、日本でスイカの値段が高い理由として、山地の多い日本では耕地自体が少なく、スイカなどの果実を栽培する土地が非常に限られている点を挙げた。また、日本ではより品質の高いスイカを生産するために、それぞれの蔓の中で最も良い果実を選んでそれ以外は摘み取ってしまうほか、成熟した後でも見た目が悪かったり、糖度が不十分だったりする場合には市場に出回らないと説明。それゆえ、日本のスイカは生産量が少なく、値段も高くなるのだとしている。
 
 さらに、日本の農業は高級志向であり、高品質で付加価値の高い農作物を作ることで農家の利益が保障されていると解説。廉価な農作物を大量に輸入すれば価格競争で日本の農作物は到底太刀打ちできず、日本の農家の生活が厳しくなるために、日本政府は輸入農作物に高い関税を設定していると伝え、仮に非常な廉価な中国産スイカが日本に入ったとしてもその価格は決して安くはならず、国産のスイカと同じような水準まで引き上げられてしまうのだと伝えた。
 
 また、驚くほど手間暇をかけて栽培している日本のスイカに対し、中国を含む外国産のスイカが品質面で勝負できるかどうか、すなわち日本人の口に合うかどうかわからないという点も、中国からスイカが輸入されない要因の一つになっているとの見方を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
編集部おすすめ