欧州には先進国が多いがアジアには少ない。そんななかで日本はかなり早い時期から先進国の仲間入りをしているが、中国メディアの快資訊はこのほど、「なぜ日本は先進国になれたのか」と問いかけ、その理由について分析する記事を掲載した。


 記事はまず、中国からすると日本は「小国」に見えるが、実際にはその国土面積や人口は欧州各国と比べた場合、上位に位置すると指摘した。そのため、先進国になるだけの基礎があったと言いたいようだ。
 
 そのうえで、日本は「製造業が強い」というアドバンテージがあると分析した。自動車産業だけを見ても欧州のほとんどの国を上回っており、かろうじてドイツだけが日本に対抗できるとしている。しかも、日本は半導体装置や材料の分野でも世界的に強く、日本の総合的な実力に匹敵するような国は欧州にはほとんどないと伝えている。
 
 しかし記事は、そんな日本にも「弱点がある」とした。
それは「IT分野」で、日本からは有力な企業が出てきていないと指摘している。また、注目を集めている新エネルギー車の分野では、日本は水素エネルギーに力を入れているが、これが吉と出るか凶と出るかは時間が経ってみないと分からないと主張した。

 最後に、日本は早くから先進国の仲間入りをしたものの、この20年ほどは「過去の業績」頼みで、経済成長はかなり緩慢になっていると記事は分析した。一方、中国は急速な発展を遂げ続けているので、先進国になるのは時間の問題で、各業界においても日本を超える日は近いと主張して記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)