東京五輪の卓球混合ダブルスで日本の水谷・伊藤ペアが金メダルを獲得した。日本卓球界が五輪で金メダルを獲得したのは初めてであり、中国を破っての金メダルに全国が歓喜に沸いた。
中国でも日本卓球の強さは注目されているが、中国メディアの快資訊は27日、「日本の卓球選手はなぜこんなにも強くなったのか」と題する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者はまず、日本の卓球は「技術・戦術面において中国卓球界のライバルにまで上り詰めた」と称賛したうえで、日本の卓球界が急激に成長したのは、日本が複数のスポーツ種目において「長期的な戦略」のもと、長年にわたって強化策を展開してきたことと関係していると指摘。資金も大量に投入し、まさに「挙国体制」で卓球をはじめとする種目の強化に取り組んできたことが、今回の金メダルにつながったのではないかと論じた。

 続けて、卓球の場合、振り返れば10年以上前から日本は段階的に強化に取り組んできたと指摘し、まずは2000年前後に「中国国籍のコーチを招いて指導を受けるようになった」と紹介した。2000年代後半には、男子はドイツに、女子は中国へと「海外留学」で力を付ける選手が出てきて、さらに次世代は卓球協会の強力なバックアップを受けて「グループで海外遠征に頻繁に行くようになった」と変化を伝えている。

 また、日本の卓球界には中国にはない別の良さがあるという。
それは「強化選手に選んだら、数年間は結果に関わらずサポートを続ける」ことだ。「期限付きの機会」しか与えない中国とは違うと伝えている。

 日本の卓球が今成果を出しているのは、10年以上前から計画的に改革を進めてきた結果と言えるが、記事は「日本の卓球界は長年にわたる計画を実行し、選手たちは血の滲むような努力を続けた」、「日本卓球界は成し遂げたのだ」と称賛して結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)