東京五輪でサッカー日本代表は、男女ともに予選リーグを突破してベスト8入りを果たした。日本サッカーの実力は中国よりずっと上であり、アジアでトップクラスと言えるが、これはなぜだろうか。
中国メディアの快資訊はこのほど、日本サッカーの強さの秘訣について分析する記事を掲載した。「青少年の育成システムが整備されていること」が鍵だとしている。

 記事はまず、国のサッカーレベルの高さは5つの点に表れると主張した。それは、「国内リーグのレベル」、「海外でプレーする選手の実力」、「サポーターの数」、「W杯での成績」、そして、「青少年育成システムの整備度合い」であり、日本はどれをとってもレベルが高いと伝えた。

 そして、日本のサッカーレベルはすでに「完全に脱亜入欧」したと言えると強調し、実際に日本代表は国際大会でも優れた成績を収めているが、これはすべて「優秀な人材が絶えず輩出される」という基礎のうえに成り立っていると記事は分析した。そして、この基礎は特に「青少年育成システム」が整備されていることが大きく関係していると論じた。


 記事によると、日本サッカーは「プロサッカー」と「学校サッカー」の2つの路線があり、日本サッカーの強さは「学校サッカー」から来ているのだという。小学校低学年でサッカーの才能が見られる子どもは、地元のクラブで集中訓練を受け、成長すると毎週のように試合をこなすようになり、「週に5日練習・1日試合」というサイクルを早くから身につけると伝えた。

 それで記事は、中国としては日本との差があることを認め、良い点は謙虚に学んで中国サッカー全体のレベルを引き上げるよう努力すべきだと結んだ。青少年育成の重要性は中国でも以前から指摘されているが、学歴偏重でテストの成績ばかりが重視される中国では、子どもにサッカーをさせようという親は少ない。この価値観が変わらなければ、中国サッカーはいつまでも強くなれないのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)