日本人は優しく親切だと言われることが多いが、今でも「恐ろしい日本鬼子」というイメージを持っている中国人も存在する。全く相反するようだが、日本とは本当はどのような国なのだろうか。
中国メディアの百家号は1日、中国人の目に映る「日本」について論じる記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は仕事で日本を訪れる機会が多かったそうで、それまでの経験から「日本とは本当はどのような国か」を紹介している。最初に紹介しているのは、日本人は噂どおりに「礼儀正しい」ことだ。日本に来るようになって最初の頃、空港のスタッフが微笑みながら頭を下げてくるのだが、「意味が解らなかった」そうだ。後に、礼儀として通行人に頭を下げて微笑むのだと気づいたと伝えているが、ただの習慣だとしても「すごく良い習慣だ」と称賛している。

 また、「日本人は時間に細かい」というのも聞いていたが、本当だったとも驚いている。
筆者がある日本人に接待してもらった際、その日のスケジュールを分刻みで計画し、印刷して渡してきたと紹介している。これが「伝説の日本式の細かさ」か、と思ったと振り返っている。

 他には、普段から「中国人の名に恥じないように」と気を付けているのに、新幹線を利用した際、1度「失礼な客」になってしまったことがあると紹介した。購入した指定席は通路側の席だったが、窓際の席が空いていたので「別にかまわないだろう」と窓際の席に座ったそうだ。しかし、検札の際乗務員に席が違うことを指摘されてしまったという。筆者は「頭が固い」と思ったそうだが、次の駅で窓際のチケットを持った人が座ったので、「やはり日本では人に迷惑をかけないことが何より優先される」と実感したと述べている。


 他にも、中国では見たことも聞いたこともない「男性の保育士」を見て驚いたことや、車が歩行者を優先させてくれる優しさなど、日本ではカルチャーショックを受ける場面が多いと紹介している。いずれも中国ではまず経験することのないことであり、実際の日本を知るには、やはりこの中国人筆者のように来日するのが一番ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)