中国の大都市は、日本のタワーマンションに相当する超高層マンションが非常に多く、都市部では郊外を除けば戸建ての家はほとんど見かけない。これは東京都23区内であっても戸建ての住宅街が多い日本とは大きな違いと言えるだろう。
中国メディアの百家号はこのほど、日本の戸建住宅といえば「2階建て」が定番だとし、「なぜ日本人は2階建ての家が好きなのか」と題する記事を掲載した。
中国では、今でも都市の発展程度をビルやマンションの高さで判断する人が少なくない。そのためか、日本に来ると高層ビルが少なく、都内でも戸建て住宅が多いことに非常に驚くようだ。
記事によると、土地が小さく人口の多い日本では、香港のように高層マンションを建てる必要があると多くの中国人は考えるという。しかし、日本は「地震が多い」ことを忘れるべきではないと記事は指摘した。このため日本は高い建物はあまり建てないと説明している。
また、江戸時代の町人たちは「長屋」と呼ばれる平家建ての家に住んでいたと言われるが、こうした背景のもとで日本で低い建物に住むことが習慣化し、2階建て以上の住居は建てないようになったのではないかと分析した。
確かに、日本の住居は2階建てが非常に多く、3階建て以上の家は少ないと言えるだろう。中国では農村部では戸建てが多く見られるが、4階建てや5階建てにする家が非常に多く、日本のように2階建ての住居は多くない。やはり中国人は大きいものや高さのあるものを好む傾向が強いのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)