日本人にとって、「パン」は身近な食べ物であり、主食として日常的に食べているという人は多いだろう。しかし、中国ではパンはまだまだ身近な食べ物ではなく、消費量も多くはないのが現状だ。
中国メディアの快資訊は6日、日本人のパンの消費量は中国人の10倍ほどもあると紹介する記事を掲載した。

 食生活は国や文化によってずいぶんと異なると言える。記事はまず、日本では朝食にパンを食べる人が多いと紹介し、特に若者の朝食は、パンに牛乳またはジュースなどで簡単に済ませているようだとしている。しかし実際には、日本には洋食文化が根付いて久しく、パン食は若者に限らず、また朝食にも限らないと言えるだろう。

 日本人がどのくらいパン好きかについて記事は、日本の年間1人当たりのパン消費量は中国の約10倍ほどもあると紹介した。欧州と比べると日本の消費量は少ないものの、中国よりはずっと多いと言える。日本人はパンを食事代わりにするが、「中国ではパンはおやつ」という認識が根強いという違いがあるからではないか、と記事は分析している。

 日本人はパン好きなだけあって、日本人好みに改良を重ね、耳までやわらかく、ふわふわでもちもちしているパンが多い。多くの中国人にとって「パンはおやつ」ではあるものの、やわらかいパンそのものは中国人の口にも合うようで、記事は「日本のパンは欧州の本格的なパンより中国人の口に合う」と指摘し、「その美味しさから主食にもおやつにもなる」と感心している。中国では、最近「全麦」と呼ばれる全粒粉のパンが流行っている。中にくるみやレーズンを入れたものもあり、健康志向になってきているようだ。

 中国人の伝統的な朝食は、おかゆや、中華まん、油条に豆乳といったものが一般的だ。
いずれも温かいものばかりで、「パンに牛乳」の組み合わせは体を冷やす、との理由で受け付けないのかもしれない。しかし、中国人の食生活にも変化が見られており、そのうち朝食にパンを食べる人が増えてくるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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