中国の国内総生産(GDP)は日本の約3倍の規模まで拡大しており、今なお成長を続けている。一方の日本経済は近年、低迷が続いているのが現状だ。
中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「日本は衰退に向かっている国だというのに、なぜ成長が続く中国から日本に嫁ぐ女性が後を絶たないのか」と問いかける記事を掲載した。

 この中国人配信者は、動画の冒頭で2019年における日中の国際結婚の統計を取り上げ、日本人男性と結婚した中国人女性の数は6990人だったと紹介。これに対し、日本人女性と結婚した中国人男性は1868人だったと紹介した。中国側の統計と日本側の統計には差異が存在するが、日中の国際結婚は「日本人男性と中国人女性」という組み合わせの方が多いのは事実だ。

 次いで、日本は経済面でも政治面でも衰退の一途をたどっている国だと主張する一方、それでも多くの中国人女性が日本人男性との結婚を選んでいるのはなぜなのかと疑問を投げかけた。中国は長年にわたって一人っ子政策を実施してきたことで「男性が女性より圧倒的に多い」という問題を抱えている。中国国内で結婚相手を見つけられずに頭を悩ます中国人男性は多いというのに、なぜ一部の中国人女性は日本人男性との結婚を選ぶのだろうか。

 中国人配信者はこの問いに対し、「中国人女性に日本文化を崇拝する心理があるため」ではないかと推測し、日本は1980年代から自国のアニメ産業を通して日本文化を巧みに宣伝してきたと強調。中国にもたくさんの「日本文化ファン」がおり、たとえば中国人同士の夫婦でありながら紋付き袴と白無垢を着用し、「日本式の結婚式」を挙げたカップルもいるほどだと紹介した。

 動画では、日本は衰退に向かっているのは事実だが、日本文化に好感をもつ中国人女性が一定数いるのも事実だと指摘し、こうした「日本文化ファン」が日本人との結婚を選んでいるのではないかと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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