中国は経済成長が著しく、大都市にはビルが立ち並ぶようになり、人びとの生活も豊かになった。それでも、「都市の発展の度合い」では東京にまだ追いつけないという。
記事が紹介しているこのランキングは、主にGDPを比べたもので、アジアトップ5のうち3都市は中国にあると紹介する一方、「アジアで最も発展している都市は中国ではなく、日本に存在する」とし、それは東京だと紹介している。東京の金融サービスは世界でも世界有数の水準で、人口も観光客も多く、都市としての都市GDPはアジアでナンバーワンだ、といかに文句なしの1位かを伝えている。
2位以降は上海、北京、香港、ソウルと続いていた。記事は、アジアの5大都市のうち「3都市は中国だ」と誇らしげに伝えているが、中国の国家としてのGDPはアジア1位だが、都市となると東京に及ばないのは悔しげだ。一方、2020年はコロナ禍にも関わらず、中国では多くの都市が経済成長を続け、GDPが1兆元(約17兆円)を超えた都市は23都市にまで増加したことを指摘した。
経済面では、中国の大都市はますます力を付けているようだ。とはいえ、住みやすい都市には、ほかにも文化や生活環境など様々な要素が関係してくる。森記念財団の都市戦略研究所による「世界の都市総合力ランキング」2020年版では、アジアからは東京、シンガポール、ソウル、香港、上海の5都市が上位10位にランクインしていた。
この調査でも、東京はアジアで最も評価が高い3位にランクインしており、経済力のみならずバランスの取れた「アジア一の都市」となっていることが分かる。またそれ以上に際立ったのは、上海が前年の調査からランクを20位も上げて10位に滑り込んだことだ。中国の大都市の成長からは、ますます目が離せなくなりそうだ。