近年先進国として数えられるようになった韓国は、これまで「アジア四小龍(香港、シンガポール、韓国、台湾)」の1つとされてきた。これは、「アジアの大龍」である日本と対比した呼び方で、日本と韓国との間にははっきりとした格差があったと言えるだろう。
では、現在ではどうなのだろうか。中国メディアの百家号は18日、今の韓国の実力を測る記事を掲載した。

 記事はまず、1990年代に入るまで日本はアジアで唯一無二の存在だったと紹介した。当時の日本は、「アジアの四小龍」の1つだった韓国とは格が違い、当時の韓国の国内総生産(GDP)は日本の約8分の1ほどに過ぎず、1人あたりGDPでも3分の1ほどしかなかったと伝えている。

 この差が縮まってきたのは、21世紀に入り日本が経済低迷するなか、韓国は逆に猛烈に追い上げてきたからだ。韓国のGDPは世界10位になっており、購買力平価ベースの1人あたりGDPではすでに日本をわずかに超えている。日本と韓国とでは得意な産業が似ているため競合関係にあり、しかも「多くの産業で韓国がすでに日本に追いつき、または追い越している」とした。

 では、韓国はアジア四小龍の残りの3つ、香港、台湾、シンガポールと差を広げてきたのだろうか。記事は、20年前の韓国はGDPでアジアの四小龍全体の49.5%を占めていたが、この割合は55%にまで増加していると伝えた。また、韓国は半導体や重化学工業、自動車、造船など高い競争力を持つ産業が複数持つようになったとし、韓国がいかに目立って発展してきたかを伝えている。

 記事は韓国の経済成長を高く評価しているが、中国人としては、一足先に先進国になった韓国にそれだけ興味津々なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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