第2次世界大戦の戦争遺跡は世界各地に存在するが、中国メディアの快資訊はこのほど、中国の内モンゴル自治区フルンボイル市ハイラル区に設置されている「ハイラル記念館」を紹介し、「この記念館は旧日本軍が中国に建造した最大の要塞」だと紹介した。
記事は、ハイラル記念館が設置されているハイラル北山について、この山は第3次世界大戦当時に「日本が中国で建造した極めて大きな要塞」があった場所であり、また当時のソビエト軍が旧日本軍の野心を打ち砕いた場所でもあると紹介している。
この記念館では、当時の旧日本軍が建造した地下要塞跡を見学できるほか、ソビエト軍が使用したT34戦車も陳列されているそうだ。数多くの文章資料、写真、当時実際に使用された物品などが展示されており、第2次世界大戦当時に中国が味わった屈辱の歴史も詳しく説明されているという。
実際にハイラル記念館を見学した中国人によれば、「ハイラル記念館では中国が戦争で収めた輝かしい勝利などを感じ取れるのではないかと想像していた」というが、見学時に実際に感じたのは戦争の「物悲しさ」だったそうだ。
記事は結論部で、ハイラル記念館はすべての中国人が見学するに値すると伝えているが、中国には数多くの戦争遺跡が存在し、こうした戦争遺跡は愛国教育に使われているとも言われる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)